今日は3月31日。間もなく、4月1日。
1973年11月7日から騎手人生をスタートさせた川崎の森下博騎手は、今日3月31日で幕を下ろします。
国内最高齢勝利記録は64歳10か月。
国内最高齢騎乗記録は64歳10か月2日。
2676勝(重賞勝ちは33勝。重賞勝ちに関してはこちらを)。
那須の教養センター同期だった山崎尋美調教師は、
「何回も怪我をしているので、的場(同期の的場文男騎手)共々やめるだろうなと思っていたのに、あの2人は本当にすごいしえらいですよ。今度は別の立場で馬を育てていくということなので、頑張って欲しいですね」(山崎調教師)。
教養センターにいた頃、森下少年はどんな生徒だったのでしょうか。
「博くんがいたお陰でみんなが大変でしたよ(苦笑)。一人だけ図抜けて馬乗りがうまかったです。
学校では鐙を上げて、鐙なしで競走姿勢をさせられたんですが、博くんだけは鐙をはいても外しても、足の位置が全く同じでモンキー姿勢を取っていました。
森下を見習えって教官にいつも言われていました。センスは抜群ですごくうまかったです」(山崎調教師)。
3月6日川崎8レースでは、エスプリブラウン(川崎・久保秀厩舎)とのコンビで無事に走り終えました。
森下騎手のラスト騎乗時は、川崎名物コスプレ誘導馬も森下騎手カラー。おっ、今野忠成会長も森下騎手の勝負服だっ!
「今年で辞めることは去年から決めていました。これまでの怪我で、ヘルニアや頚椎などあちこちに痛みがあります。体がきつくなっていって、競馬で2頭乗るとガタガタになってしまうので、もう辞めた方がいいなと思いました。調教に乗ることはできますが、競馬になるとその後のケアが苦しくなるので。
寂しいって気持ちはないですね。後悔はありません」(森下騎手)。
南関東競馬は無観客競馬中ですが、森下騎手にとっても47年の歴史でお初とのこと。無観客競馬でラスト騎乗になってしまったことは↓
「寂しいですが、競馬をできただけでもありがたく思っています。テレビやネットで応援してくれていると思いますので、引退式の時に会えることを願っています」(本橋騎手)。
森下騎手の引退式は4月13日から17日までの川崎開催を予定していましたが、無観客競馬になってしまったので、その件に関しては後日発表があると思います。
森下騎手はラスト騎乗を終えた翌日から、小向トレセンで調教に乗っているそうです。「馬からは離れられない」という強い思いから、これからも調教に乗るそうです
これからは厩務員としての技術を身に着けていきたいそうで、いずれはパドックで馬を引く姿も見られるかもしれませんね。
森下騎手、47年の騎手人生、本当に本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。