大井の吉井竜一騎手は、東京都騎手会の会長や全日本騎手連盟の会長など、長きに渡って、大井競馬場、南関東、地方競馬を支えてきた功労者です。
そんな吉井騎手が4月1日から大井競馬場の調教師になるため、ラスト騎乗を終えました。
吉井騎手に心境を伺いました。
Q ここまでの騎手人生を振り返っていかがですか?
A 無難に長く続けさせてもらったなぁって思っています。すごく目立った訳でもないし、すごくダメダメになった感じでもないし、ずっと同じようにやらせてもらったなぁっていう印象ですね。自分に与えられたことはきっちりやってきたつもりだし、自分でやれることはやってきたので、悔いはありません。
Q ファンの皆さんの中で吉井騎手と言えば、キャニオンロマンやナッシュ。わたしはサマーシャドウのイメージです。吉井騎手自身が思い出に残っている馬は?
A 結構難しい馬を頼まれたりすることが多かったので、どうすれば勝てるかなぁって1頭1頭真剣に向き合って乗ってきたので、その馬たちと勝った時はとてもうれしかったです。すごい能力があるのにどうにもならないくらいの癖のある馬を競走馬にさせられなかったこともあるので、逆にそういう馬も印象に残っています。
重賞を勝たせてもらったキャニオンロマンは、周りの人から見れば名前も挙がると思います。いい勉強をさせてもらいました。。馬たちから教えてもらってきたことを、今度は調教師になって生かしたいです。騎手の若い子たちにも教えていきたいです。
Q 調教師になるまでの間はどんなことをしていきたいですか?
A 長期間どこに行くというのは決めていないんですが、開催が終わったらすぐに松浦先生にドバイへ連れていってもらいます。5月くらいにはシンガポールの競馬場を見に行ったり、海外の競馬場に行ってみたいです。今までできなかったことだし、海外のダート競馬を見て、こっちでできることを吸収したいです。
なお、吉井騎手がステッキを置くのと入れ替わりで、今度は息子の吉井章(しょう)くんが騎手デビューします(所属は松浦厩舎)。
引退式とお披露目式が4月16日に実施されるそうです。詳しくはこちら。
吉井竜一騎手、長きに渡って本当にお疲れ様でした!