さぁ、3歳重賞レース・クラウンカップ(川崎1600m)が迫ってまいりました。
1着と2着には、羽田盃への優先出走権があります。
○1枠1番 ウワサノモンジロウ(森泰斗騎手、浦和・岡田厩舎)
北海道から南関東へ移籍し、4戦2勝2着1回。前走は逃げてガーニーフラップにタイム差なしの2着になりましたが、負けて強しの内容。勢い抜群の浦和馬たちは、京浜盃で水野厩舎のタービランスが森騎手エスコートで優勝したばかり。モンジロウも続くことができますか?!青毛のとてもきれいな馬です。
岡田調教師「追い切りは野田トレセンではなく初めて浦和競馬場でみっちりかけて、動きも時計もよかったと思います。能力のある馬だし、あとは森騎手に任せます」
森騎手「ここ2戦は行くもりはなかったんですが、スピードの違いで行ったまでなのでハナにはこだわっていません。川崎コースの内枠はさばきやすいと思うし、ロスなくいけるので最高な枠に入りました。最終追い切りは浦和競馬場へ乗りにいってきましたがすばらしい動きでした。今まで攻めてきていない分、上積みは今まで以上にあると思います」
吉田厩務員(代表馬 デユールスワローなど)「ここまでレース内容がよくてどんな競馬でもできる感じですね。いい仕上がりですが、輸送は鍵を握るので、本番でも気持ちよく走ることができれば」
○2枠2番 ドンナディヴィーノ(張田昂騎手、川崎・河津厩舎)
母のウインパレードも川崎・河津厩舎所属、2番仔です。川崎生え抜き牝馬で、重賞初挑戦。河津厩舎はウインバローラスで昨年のクラウンカップを優勝しています。
河津調教師「この間は折り合いを欠いてしまいました。状態は維持しています。資質はスプリンターだと思いますが、折り合いがついて、うまくためていければ」
担当は鬼沢厩務員です。
○3枠3番 キングスベンチ(橋本直哉騎手、浦和・宇野木数厩舎)
母のベルモントアイリスは南関東で走った馬(宇野木厩舎所属だったことも)で、伯父のベルモントストームは2004年の京浜盃馬。最近はもう少しの成績が続いていますがきっかけをつかみたい!
宇野木調教師「使い込んでいますが疲れは特に感じません。左回りの方がいい感じもするのでそこに期待ですね。相手は強いですが頑張って欲しい」
担当は小林厩務員です。
○3枠4番 ヤマノカミ(石崎駿騎手、船橋・佐藤賢厩舎)
母のエムワイスカレットは大井生え抜き馬でした。繁殖入りし、最初の仔にコーズウェイを送り出し、2番仔がこのヤマノカミ。優秀な仔たちを送り出していますね。
ヤマノカミは北海道から金沢、南関東へ。金沢では重賞・金沢ヤングチャンピオンを勝っています。このクラウンカップも人気を集めていますよ〜。
佐藤調教師「前走はスタートがよくなかったのでそれも影響しています。今回はゲートで尾っぽを取る予定なので、スタートをうまく出て、4・5番手くらいについていければ、ヒケは取らない力はあると思います」
担当の青田厩務員はテンセイフジを手掛けた方です。
○4枠5番 ハキーム(本橋孝太騎手、船橋・矢野厩舎)
母のレインボーアルファは船橋で走り、中央入り。ハキームはトウホウエンペラーの甥っ子にあたります。船橋デビューで2戦2勝としましたが、その後はもう一歩、ここはどんな走りを見せてくれるでしょうか。
担当はサミットストーンでもお馴染みの中野厩務員です。
○4枠6番 ディーズプリモ(山崎誠士騎手、川崎・内田厩舎)
桜花賞馬イチリュウの姪っ子で、3戦3勝と負けなし。内田調教師と担当の小竹厩務員のコンビは、5年前の勝ち馬ナターレを手掛けています。偉大なる先輩牝馬に続くことはできるでしょうか。
内田調教師「牡馬を相手に胸を借りるつもりですが、負けていないというのは強さで、奥が深くて力のある馬です。位置取りは行けるなら行ってもいいし、ハナにこだわっていませんが、乗り役に任せます。時計はもっとつめられると思います」
小竹厩務員(岩手の騎手時代は名馬に多数騎乗し、厩務員になってからはナターレが代表)「乗った感じは背中とバネ、跳びがいい馬です。フワフワッと無理な力を出さないで走るところはナターレに似ていますね」
○5枠7番 ケイエスソード(矢野貴之騎手、川崎・鈴木厩舎)
川崎生え抜き馬。展開の鍵を握る1頭で、今回もスピードを生かして積極的な走りが見られるのでしょうか。
鈴木調教師「2走前は初めての右回りだったので度外視で、もっと走れていい馬です。今回もこの馬の競馬に徹して、逃げさせます」
担当はビービーバーニングやイシノダンシングなどを手掛けた古澤厩務員。
○5枠8番 ワールドプリンス(今野忠成騎手、浦和・小久保厩舎)
アイルランドのゴフズオービーセール出身馬。能力はあるそうですが、まだまだ真剣に走っていないそうで、力を出し切った時の走りを見せて欲しいと思います。
小久保調教師&今野騎手&橋本厩務員は、昨年の東京ダービー馬ラッキープリンストリオです。
小久保調教師「前走は手前を替えないところもあったそうで、まだ弱い面もあって発展途上の部分もあると思います。レース後のダメージはなかったので出走させることにしました。それでもまだ本気で走っていないのでもっと走れるはずです」
担当はラッキープリンスをはじめ、クレイアートビュンやキスミープリンスなどを手掛けている橋本厩務員です。
パート2に続く。