パート2からの続きです。
○ナムラオウドウ(秋元耕成騎手、浦和・柘榴厩舎)
中央時代は芝の中距離で4勝を挙げ、前走のゆりかめもオープンは南関東転厩緒戦でした。秋元騎手にエスコートされ、中団付近から進めて5着。初コースや初ダート、これまでよりも忙しいスプリント戦だったので、今後につながる走りになったでしょう。まだ5歳、一度使った変わり身が楽しみですね。
○サイオン(佐藤裕太騎手、船橋・川島正厩舎)
中央時代はマイル前後を中心に5勝。南関東に来てからは佐藤裕太騎手と波多野厩務員がかかわってきて、このコンビと言えば、フリオーソを手掛けてきたことはあまりにも有名ですねぇ。
「こっちでもやれる力は持っていると思います」と裕太騎手。波多野厩務員も、「順調にやってきたし、能力の高い馬」とそれぞれ好感触。中央時代の成績を照らし合わせても、これからひじょうに楽しみな1頭でしょう。しかし、かかわる人たちが共通して言っていることは、「気難しいところがあるので、力を出し切って真面目に走ってくれれば」と。いつも調教をつけて癖をつかんでいる裕太騎手がレースでもコンビを組むのは強みでしょう。真面目に走り切って欲しいですね。レースはもちろん普段からブリンカーをつけている馬だそうですが、サイズを聞いてみると、「フリオーソサイズ(笑)」(波多野厩務員)とのこと。
○トーセンゴライアス(山本聡紀騎手、大井・橋本厩舎<小林>)
真っ白くて大きくて愛らしいルックスにも注目です。ここ最近はもう少しの成績が続いていますが、終いはしっかりしているだけに、ハイペースが予想される今回、ゴラの末脚が生きるといいですねぇ。あっ、橋本調教師から『ゴラ』と呼ばれています(^o^)
○クリスタルボーイ(今野忠成騎手、大井・森下厩舎)
中央5勝馬。南関東では惜しい競馬もあって、勝ち星までもう少し。前走のゆりかめもオープンは休み明けながらも自分の逃げに徹していい内容の走りでしたが4着でした。「休み明けだったのでレース後の息遣いも良くなかったですね。一度使っての上積みはあると思います」とフレアリングマズルやプーラヴィーダの佐藤厩務員。
今回は展開の鍵を握る1頭でしょう。スピードあふれるセイントメモリーやピエールタイガー、すんなりした競馬をしたいマズルブラストやファイナルスコアーなどが真ん中から内目の枠を引きました。「逃げにこだわりませんが、番手だとしても、前を見ていくより、逃げた馬と並んで離されずに併せていったほうが持ち味が生きるので、そういう形にはなると思います」(森下調教師)。先行勢の隊列がおもしろくなってきた!
○ジョーメテオ(坂井英光騎手、浦和・小久保厩舎)
「中央時代のレースを見ていて、最後の直線の迫力がすごいんだよ。ずっと手掛けてみたいと思っていた馬。うちに来てから、普段は派手な感じは見せないけど、走っているときの姿はすごくいいね。大きな体で全身を使って走る」と、南関東リーディング・小久保調教師も惚れ込んでいる様子。中央時代は芝とダートの中距離で4勝。前走後は福島県のテンコー・トレーニングセンター経由して野田トレセン入りをしたそうです。
担当はジョーイロンデルでもお馴染みの水上厩務員で、実は、イロンデルは今年お母さんになったんですよ!その辺りはまた浦和開催中にご紹介しますね。「(メテオは)普段は穏やかですが、オンオフの切り替えがしっかりできていますね。最初またがったとき、その威圧感には圧倒されました。ちょっと違うなぁって・・・7歳の年齢も感じさせません」(水上厩務員)。
今回は転厩初戦なので手探りの面はあるでしょうが、中央時代の成績からもひじょうに楽しみです。逃げても差してもマクっても勝ってきましたが、「掛かるところがあるみたいだから、出たなりで進ませて、ハミが掛かったら自分の気持ちで走らせたいから、大外枠はプラスに考える」(小久保調教師)。厩舎サイドとしてはこの馬のスケールの大きさから、「人気なさすぎ(苦笑)」とも言っていて、まずはどんな走りをするのか早く見てみたいです!!