(追記あり)クラウンカップが行われます。

  さぁ、クラシック前の大切な一戦・クラウンカップ(川崎・1600m)が行われます。1着には羽田盃の優先出走権が与えられます。

 人気の1頭だったラムセスジュベリーは疾病のために取り消しということで残念ですが、また次の戦いで元気な姿を見せてくれることを期待しています。ということで、13頭による一戦です。

 皆さんもご存じのように、位置づけは少々変わったとしても、昨年の1着サイレントスタメンと2着のブルーヒーローがそのまま東京ダービーでもワンツーフィニッシュ。今年も要チェック、かもしれませんよぉ。


 ロジータの愛息カネツフルーヴ。現在は種牡馬として、数少ないチャンスながらも堅実な仔を送り出しています。勝ち上がり率が高いですからね。優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を送っていますよ!!!

 先日の、カネツフルーヴ産駒出世頭のワンダフルクルーズは本当に残念なことになってしまいましたが、ご冥福を心よりお祈りします。





 さぁ、カネツフルーヴにとって、記念すべき産駒重賞初登場です。カネツパワー(的場文騎手騎乗、川崎・原厩舎)↓


           カネツパワー


 ロジータおばあちゃんが育った川崎で、そしてカネツフルーヴパパが川崎記念を制し、思い出のいっぱい詰まったこの場所で、カネツパワーが初めての重賞を迎えるというのも、ドラマですねぇ。ヤバイ・・・かなり楽しみすぎるんですけど(^^ゞ

 素顔はとってもおとなしくて扱いやすいお馬さんだそうですよ。

 デビュー前から、「乗った感じはいい所がある馬だから、これからだね」と原調教師は言っていました。当初は体が緩かったので無理をさせなかったことが功を奏したようで、現在は攻められるようになってきたのもプラス材料。

 「この間は勝ったけど、スタートで落鉄をしていた。先に行っても差しても競馬はうまいし、逃げたら逃げたでいい競馬はできると思う、渋太いから。今回は初めての一線級だからどこまでやれるか。本追い切りの動きを見ると、楽しみなんだけど」(原調教師)。






 現在は10倍以下に5頭がひしめき合う大混戦(オッズは随時変わりますのでご確認下さいね)。その中で1番人気なのがテラザクラウド(戸崎騎手騎乗、大井・荒山厩舎)。

 前走は初めての川崎遠征でしたが、とても強い内容で勝ったことも評価が高まっているようですね。馬っぷりも、デビューの頃から見栄えのするお馬さんですし。いよいよ本領発揮というところでしょうか。


    テラザクラウド


 ↑こう見えて・・・実際はかなりのヤンチャ坊主のようですよ。

 「前走は出遅れたけど、逆に外々回って自分のリズムで走れたのが良かったと思う。自分で競馬を作って楽に勝っているし内容は良かった」と荒山調教師。

 普段はあまりやる気を見せないタイプだそうですが、休養以降は追い切りでも前向きな部分が出てきて力強くなってきたそうです。

 「追い切りはうながした程度だったし、最後は追ってないよ。それでもあの時計が出たからね。ゴールしてからも時計が出ていたくらい(笑)」と調教と追い切りに乗っている荒山調教師も好感触だったようです。

 これまでの成績を見ると、ハイセイコー記念(8着)はどうしちゃったんだろうと思うのですが、この時は1コーナーで不利を受けたことで、馬が怒って折り合いを欠いたことが影響したそうで、自分の力はまったく出していないので度外視。今回もスムーズに自分の力さえ出せれば、前走の勝ちっぷりから、厩舎サイドも力が入ります。

 「ここまで順調にきているし、肩掛けは取りたいですよ」と仁岸厩務員。北関東時代は3冠馬フジエスミリオーネを手掛けたことでも有名ですが、今回優勝すれば、南関東で初めての重賞タイトル。前回、愛馬シーズザゴールドが京浜盃で惜しくも2着になりましたが、勢いに乗っています。


つづき↓
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ボランタスとユキチャン

  川崎の山崎尋美厩舎に、中央5勝の実績で重賞戦線でも活躍をしていたボランタスが転厩してきました。

 4日ほど前に仲間入りをしたそうです。

     ボランタス



   ボランタス


 前走は540キロで走っていた迫力満点の体の持ち主で、担当の櫻井厩務員のお話しでは、これまで担当した中でも体高が一番大きいようで、お腹はかがまなくても楽にふけちゃうとも言っていました。それだけ大きいということですね(^_^;)

 とってもおとなしくてお利口さんということです。

 山崎調教師に今後のローテーションを伺ったところ、4月20日に船橋の調教試験を受けて、5月5日のかしわ記念から始動予定とのことです。そこでのレース内容を見て、帝王賞と、南関東古馬戦線の王道を進んでいくことになりそうです。

 中央時代は、昨年のマーチSでエスポワールシチーから0、3秒差の3着になるなど健闘してきました。中央での実績を考えれば、まだまだ6歳、非常に頼もしいですね。


 なお、大井の村上頼章厩舎にはG1馬サンライズバッカスも先日入厩したそうです。


 つづき↓
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おニュ〜。

 
 今日、川崎所属馬がお住まいの小向トレーニングセンターに行ってみると、正面向かって右側に、真新しいものが↓


  正面玄関

 
 とっても素敵(^_-)-☆

 ちなみに、この道路から、お馬さんたちは横断歩道を渡って、調教馬場に向かっていきます。レースの時は、馬運車に乗って競馬場へ向かっていきます。ここは、小向トレセンにいる全てのお馬さんたちが出入りする場所なんですよ。



 そして、川崎競馬場に来ると、喫煙場所ができていました。


  喫煙所

 
 川崎競馬のホームページにも出ていましたが、平成22年4月1日に、神奈川県公共施設における受動喫煙防止条例が施行されることにともない、川崎競馬場が条例に基づく禁煙施設になったことから、喫煙所など定められた場所以外では禁煙となるそうです。川崎競馬場は3月1日から実施しているそうで、ご協力よろしくお願いしますとのことです。

 


お馬さんたちの表情。

  さぁ、今日から川崎開催でナイターが始まります。 川崎競馬オープンデーということで、入場無料の一日。いろんなイベントも盛りだくさんのようなので、川崎競馬のホームページでチェックしてみて下さいね。


 ここでは、お馬さんたちの表情をお伝えしていきましょう。お馬さんたち、いろんな表情を見せてくれますよ。

 京浜盃5着だったブンブイチドウ(川崎・内田厩舎)を調教中に発見。堂々とした雰囲気が魅力的です。↓


           ブンブイチドウ

 レースはチークを着けているブンブですが、チークを着けていないブンブというのも見慣れないのでちょっと新鮮。これはちょうど調教開始日に撮影させてもらったものですが、レース後も元気ということなのでよかったです。一度使って、次は羽田盃。末脚炸裂するかなぁ〜。



 現在の川崎の大将と言えば、やっぱりブルーラッド(川崎・足立厩舎)。フリオーソやセレンと並んで南関東を代表する1頭とも呼べるかもしれませんねぇ。昨年の活躍は素晴らしかったです。

 ラッドは厩舎で順調に調整中ですが、次走はどの辺りになるんでしょう。斤量との関係もあるので、厩舎サイドも慎重にローテーションを決めていると思われます。でも、ラッドがレースに出てきてくれるのももう少し、今から待ち遠しいですね。

 南関魂ではお久しぶりのラッドなので、ラッドのサービスショット、チュ〜写真をどうぞ^m^↓


          ブルーラッド


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(追記あり)カネツフルーヴの仔活躍中〜ワンダフルクルーズ〜

 ロジータの愛息カネツフルーヴ。02帝王賞と03川崎記念を制するなど、中央所属でありながら、南関東でも大人気のお馬さんでした。550キロ台の雄大な体と抜群のスピードを武器に、グングン逃げていくあの姿は私も大好きでした。


 現在は北海道の優駿スタリオンステーションで種牡馬生活を送っています。ナイキアディライトと同僚さんなんですよね。


 数少ないチャンスながらも、カネツフルーヴは素晴らしい仔たちを送り出しています。現在7頭の産駒が中央と地方で走っているようですが、4頭がすでに勝ち上がっています(4頭とも2勝ずつ)。中央デビューしたローレルフルーヴは、先日のデビュー戦を13番人気ながら5着に入り、今後非常に楽しみな展開になってきました。


 現在、カネツフルーヴの一番の孝行息子としても知られているのが、大井の櫻木厩舎に所属しているワンダフルクルーズ。父 カネツフルーヴ、母 ミノンブライトという血統の3歳牡馬。9戦2勝3着3回という安定性抜群で、中央交流でも優勝しているんです。


 実はもうすぐ行われる、中山6レース(ダート1200m)に戸崎圭太騎手を背に参戦するんですよ。父も走った中央の舞台に初めて挑戦するワンダフルクルーズ、無事に思いっきり走ってきて欲しいです。


 こちらは、先日のワンダフルクルーズです↓


     ワンダフルクルーズ


 体型は違うと思いますが、ビッグな体は父譲り。お顔に特徴のないノーマルな所も似ているかな(^^)


 数少ないチャンスをしっかり生かしている種牡馬カネツフルーヴ。今年も種付けシーズン真っ盛り。1頭でも多くの花嫁さんが集まりますように・・・。


 日曜日コラム


(追記あり)

ワンダフルクルーズはレース中に競走中止をし、残念ながら亡くなりました。ご冥福をお祈りします。そして、これからもカネツフルーヴの仔が活躍してくれますように・・・。




桜花賞馬マルノマンハッタンと浦和の卒業生たち。

  浦和所属として、07年桜花賞を制したマルノマンハッタン。 南関東卒業後は中央で走っていましたが、現在はオーナーさんの牧場ストローベリフィールドファーム(むかわ町)で繁殖生活に入っています。

 昨年、会わせて頂きました。

 お久しぶりのマルノマンハッタン。従順そうで愛らしい姿は現役時代と変わらないかなぁ。↓


     マルノマンハッタン


 この時は、ロイヤルタッチの仔を宿しているということだったんですが・・・

 先日、牧場さんにお電話をしたところ、2月22日に牝馬を出産したそうです。ということで、マルノマンハッタンも今年めでたくママになりました!!!

 安産で、子育てもしっかりしているそうです。ただ、とねっこはかなりのヤンチャさんだそうですよ。



 そして、こちらも浦和所属として息の長い活躍を見せたファッションハート。マルノマンハッタンと同じ牧場で繁殖生活に入っています。↓

           ファッションハート


 おとなしいマルノマンハッタンとは正反対で、女ボスとして君臨しているというファッションハート。写真のポーズも堂々たるものでした。

 お腹にはヘクタープロテクターの仔が宿っているということで、今年の3月30日に出産予定ということでした。先日のお電話ではまだ産まれていないということでしたが、ファッションハートももう時期初めてお母さんになるんですねぇ。女ボスはどんな子育てをするのか興味深いです(^v^)



 昨年もご紹介した浦和出身の種牡馬ホールウォーカーの仔もまだ産まれていないということでしたが、もうそろそろかな。これから南関東にゆかりのある仔たちが、どんどん誕生していくんですねぇ。楽しみです。


小林の桜。パート1

 

 大井所属馬がお住まいの小林厩舎地区と言えば、やはり桜並木。毎年たくさんのお客さんたちがお花見を楽しみます。屋台も出てとってもにぎやかになるんですよ。タイミングが合わなくてなかなか見る機会がなかったんですが、昨年初めて見て感動しました。



 ただ、火曜日の時点ではまだ蕾でした。その後も寒いから・・・どうでしょ?そろそろ咲き始めてきたかしら?

 
 小林は厩舎地区が2カ所に分かれていまして、本厩舎の方にはチェブラーレやモエレラッキー、クインオブクイン、フサイチミライ、シーズザゴールド、ガナール、サンキューウィンなどがお住まいです。

 牧場と呼ばれる厩舎地区には、ロイヤルマコトクンやロイヤルボス、サザンクロスラリー、レッカなどがいますよ。

 牧場側の運動馬場(調教前後に運動をする場所)にある桜が、火曜日は見頃でした。ここは、去年も早かったような・・・。


     小林の桜



 この桜を見ながら、マコトクンもボスちゃんもサザンもレッカも、みんな元気にトレーニングをしているんですねぇ。


 いい季節やなぁ〜(*^。^*)


 来週も小林に行く予定なので、桜並木はチェックしてきたいと思っています。



南関東で一番早く仲間入りをした2歳馬たち。

  浦和開催最終日。今日も浦和のお馬さんたちを中心に、熱い戦いが繰り広げられています。ここでは、デビュー前の後輩たちにスポットを当てましょう。

 先日、浦和のお馬さんたちは2歳馬の入厩が早いですよぉ〜という特集をさせて頂きました。こちら。 今年の2歳馬は2008年生まれなんですねぇ。

 一番早い仔たちは、昨年のまだ1歳だった時に、浦和所属馬がお住まいの野田トレセンに入厩。ということで、どんな仔たちなんだろう〜と興味津々でうかがってみました。


 昨年11月2日に一緒に仲良くやってきたのは、本間光雄厩舎の3頭。



 この仔はティンバーカントリーの牝馬。↓  

 
        本間厩舎のお馬さん




 こちらは、ブラックタキシードの牡馬。馬っぷりもよく期待の1頭だそうです。↓

        本間厩舎のお馬さん





 ブラックホークの牝馬、半姉にはパラダイスサンがいる血統です。↓
 

        本間厩舎のお馬さん



 以上、この仔たちが南関東の厩舎に一番早く仲間入りをしました。みんなやっぱりかわいい!っていうか、ど派手な流星も仲良くそろって共通点(●^o^●)


 ちょうど今日の1レースで本間厩舎の先輩エビスキングが優勝しましたが、この仔たちも続くことができるといいなぁ〜。


 「最初の5月の能力試験を受ける予定で、順調に調整中。息の長い活躍をして欲しいね」と本間調教師。


 今年の南関東2歳新馬戦は、昨年に続いて浦和からスタート!!!5月7日に2歳能力試験を実施して、5月28日の浦和開催から新馬戦が始まります


 なお、大井、川崎、船橋にも2歳馬が入厩し始めています。来年のダービー馬が、もう入厩してるかも・・・。おっと、失礼しました。今年のダービー馬もまだ決まっていないのに(^^ゞ まずは、無事にデビューできることを楽しみにしています!デビューにたどり着くまでも、本当に本当に大変なことですからねぇ。

 


桜花賞、ショウリダバンザイ優勝!

 いよいよ2010年南関東クラシック戦線の幕が開けました。牝馬クラシック1冠目・桜花賞(浦和・1600m)。

 『ロジータふたたび』を合言葉にした、世代別牝馬重賞シリーズ『GRANDAME−JAPAN(グランダム・ジャパン)』が始まり、第一弾『3歳シーズン(3歳世代)』がこの桜花賞から始まるということで、注目を集めていました。詳しいことは地方競馬全国協会のページでご覧下さい。

 今年から地方全国交流となり、フルゲート11頭中、南関東9頭、他地区2頭。笠松のラブミーチャンが熱発のために取り消して、同じく笠松のコロニアルペガサスが果敢に1頭参戦する形になりました。

 ラブミーチャンが出走しないことで、1番人気の坂井英光騎手騎乗のバックアタックを筆頭に、10倍以下に6頭もひしめき合う難解な一戦。その混戦を制したのは、

 真島大輔騎手が手綱を取った3番人気の ショウリダバンザイ(大井・高岩孝敏厩舎)。

  ショウリダバンザイ


 冷たい雨が降り続き、体感気温は真冬並み。カメラのレンズもすぐに曇ってしまいました。レース後に取材をしながら、何回も鼻水が垂れていることに気づきハッとさせられました・・・。っていうか、本当にめちゃめちゃ寒かったんですよぉ。一生に一度の晴れの舞台が悪条件になってしまって残念でなりませんでしたが、こういう天候にも負けないで、素晴らしい戦いを見せてくれたと思います。

 初コースでも物見もなくて落ち着いていたというショウリダバンザイ。オンオフの切り替えをしっかりできるのもこの馬のいいところ。前走の準重賞・桃花賞後は馬体回復に努めてきたということでしたが、「馬体重を測った瞬間、ホッとしました」と担当の石田聖治厩務員。プラス11キロの447キロで送り出しました。


 「初めて乗せて頂いた馬だったので、様子を見ながら出たなりで競馬をしようと思っていました」と真島騎手。バックアタックが逃げてすかさずレッカが続いてやや縦長の展開になる中で、ショウリダバンザイは中団後方の外めから追走。

 向正面過ぎでは早めに上がっていき、「バックアタックを目標にしていたし、道中の手応えも良かったので」(真島騎手)。

 大外からグングンと伸びていき、最後の直線過ぎではバックアタックをかわして先頭へ。そのまま弾けて2馬身半をつける完勝に終わりました(勝ちタイム1分42秒5・重馬場)。今回はブリンカーをして挑みましたが、「オーナーさんからフワフワすると聞いていたんですが、乗りやすかったです。ブリンカーが効いたと思います」(真島騎手)。


 初めてのコースも初めての左回りも、この馬には全く関係ありませんでした。そして、脚質的にもゆったり行ける方がいいタイプということで、桜花賞とこの後の東京プリンセス賞を比較すれば、大井1800mで行われる後者の方が向くだろうという厩舎サイドは見ていました。それでいてこの強さ。

 さらには、浦和のマイル戦は内枠有利とも言われている中で、8枠11番の大外枠。前に行きたい馬ではないので、厩舎サイドとしてはそこまでこの馬にとって大きなハンデになるとはとらえていなかったようですが・・・。

 ここ最近の桜花賞で大外枠で勝った馬はいるんだろうかと、ちょっと気になって調べてみたところ・・・とは言っても過去55回を全て調べるのはこの限られている時間では無理でした。ということで、『ロジータふたたび』を合言葉にしていることから、21年前の89年桜花賞を優勝したロジータまで遡ってみたところ、8枠11番で優勝した馬は1頭もいませんでした。ただ、97年に石崎隆之騎手が騎乗したシルバーアクトは8枠10番で優勝しています(2着馬に8馬身差をつける圧勝)。即席で調べたので間違っていたらすいません。ロジータからさらに遡るとどうなっているのかは非常に興味深いのですが、また改めてということで。

      ショウリダバンザイ



 ショウリダバンザイは、ホッカイドウ競馬で調教師だった林正夫オーナーの所有馬としても知られていますね。北海道時代は息子の和弘調教師の元で手掛けられてきました。和弘調教師と言えば、東京ダービー馬ビービートルネードやランノホシ、シャレーストーンなどを育てた方。

 現在、ショウリダバンザイを管理している大井の高岩孝敏調教師は、厩舎を開業して12年での待望の重賞初制覇。いつも調教をつけている中道啓二調教師補佐も担当の石田聖治厩務員にとっても、それぞれうれしい初めての重賞制覇となりました。

 「大きいレースを勝ちたいと思っていたで重賞を勝つことができてうれしいです。勝つまで長かったですが、勝っちゃうとあっさりしているかな。大井の若手調教師たちも頑張っているので、負けないように続かないと(笑)。この中間は馬体回復を目標に仕上げてきました。この後も減らさないように気をつけたいと思っています。競馬も上手だし根性もあります。距離も融通が利きそうなので、これからが楽しみです」といつものように淡々とお話しをする高岩調教師。


 つづき↓

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桜花賞が行われます。

  今年もいよいよ南関東クラシック戦線の開幕です!!!本当に一年経つのって早いです。昨年は牡馬路線も牝馬路線も格になる馬たちがいましたが、今年はどちらも非常に難解な戦いが展開されていくでしょう。

 さぁ、今日行われる牝馬1冠目の桜花賞(浦和・1600m)。どの馬が勝っても全くおかしくないほどの大混戦モード。レース直前の体調面と展開ひとつで、どんな結果にもなりそうな一戦です。それに、うら若き3歳牝馬のレースですから、とにかくスムーズな走りがそれぞれ必須だと思われます。

 雨も止んで欲しいんですけど・・・、一生に一度の晴れの舞台なのに・・・。


 取材周りをしていても、「どの馬が勝ってもおかしくないよな」という声が至る所から聞こえてきました。ほんと、難しい・・・。単勝オッズを見てみても、ラブミーチャンが取り消しで10頭立てで行われますが、この時間帯はなんと7頭が10倍以下のオッズにひしめき合っていますよ。まぁ、これからオッズは動いていきますが(ということで、随時ご確認を)、ここからも大混戦であることが見て取れますねぇ。




 前哨戦のユングウフラウ賞を制したバックアタック(坂井騎手騎乗、大井・宗形厩舎)。この中では中心的存在になってくるでしょう。「あの時は初めての浦和だったけど、装鞍所でもパドックでも落ち着いていた。度胸のあるのは良いところだよ」と担当の福沢厩務員。環境が変わっても、自分の力をちゃんと発揮するのも大切なことですからねぇ。

 この中間も順調に調整は続けてきたそうで、宗形調教師も坂井騎手も福沢厩務員も、「前走と同じくらいのいい状態」と言っています。

 「以前よりも馬はしっかりしてきたと思います。毛づやも良くなっているので、内臓面も良化して、栄養面も回ってきているんでしょうねぇ。以前、マイルを使った頃と馬の完成度は違うので、距離も気にすることはないと思っています。今回から他地区も入りますが、大井の代表としていい結果を出したいです」と宗形調教師。坂井騎手は「展開ひとつだと思うよ、流れだね、流れ。スムーズな競馬をさせたい」。

 



 東京2歳優駿牝馬2着だったオノユウ(今野騎手騎乗、川崎・池田厩舎)。北海道時代からの実績を含めれば抜けてはいるものの、今回はリフレッシュ放牧明けの一戦です。

 初めての浦和コースということもあり、本追い切りは馬場見せを兼ねて浦和で行いました。「特に物見もなくて落ち着いていましたよ。今野も『手前はスムーズに替えていた』と言ってくれました」と広報担当の岡田厩務員。

 普段は派手さを見せない実戦型ですが、地力の高さでどんな走りを見せてくれるか注目ですね。




 
 ユングフラウ賞2着のレッカ(戸崎騎手騎乗、大井・堀厩舎)も楽しみな1頭です。

 「順調にきたからね。左回りも上手だし、あとは相手関係だと思う。やっぱり、浦和のマイル戦は内枠が有利だから、この枠を生かしてスムーズに走れれば見せ場は作れると思うよ。間隔を空けた分、気持ちがリラックスしていて、前走より落ち着いているね」と堀調教師。

 ちょうど昨日の午後におじゃましてきたんですが、前に見た時よりイライラ感が少なくて、いい意味でリラックスしている雰囲気でした。

 福田厩務員は「ここまでやれることはやりました。ひいき目かもしれませんが、お腹回りはスッキリしたけど、必要な所にはボリュームが出てきたと思います。お尻にも磨きがかかりました(笑)」。 

 立派なお尻はレッカのチャームポイント、こちらにもご注目を〜。




 
 キングカメハメハ産駒の良血トーセンウィッチ(張田騎手騎乗、船橋・川島一厩舎)。

 「ユングフラウ賞(4着)は前が2回つまっても、最後はあれだけきてくれたから力はあるなぁと思った。ここ2戦とも切れ味が生かせてないから、あとは脚の使いどころだね。前に比べれば、馬がしっかりしてきて、硬さが取れてきた。広いコースの方がいいタイプだとは思うけど、長くいい脚が使えて追ってバテないスタミナがあるから、前がやりあってくれれば」と川島調教師。

 ダガーズアラベスクを手掛けていた吉岡厩務員は「パドックではおとなしいんですが、騎手を乗せると気合い乗りが良くなって、オンとオフの切り替えができる仔ですね」と。


 
 スズリスペクト(江川騎手騎乗、船橋・渋谷隆厩舎)は前走後、軽いササ針をしてリフレッシュ。「リフレッシュして良くはなっていると思います。ただ間隔がない分、プラスに出るか?マイナスに出るか?積極的に自分の競馬はさせたいですね」と渋谷調教師。

 担当の渡部厩務員は「気が小さいところはあるけど学習能力の高い馬だから、経験しているコースは強みだね。スタート次第ですんなりした競馬ができれば」。

 上山時代は重賞勝ち経験もある江川騎手。デビューから手掛けてきた思い入れたっぷりのスズリスペクトと南関東で初めてのクラシックレースに挑んできます。「実は、一緒の誕生日なんですよ」と江川騎手。なんと、スズリスペクトと江川騎手は一緒の5月12日生まれなんですよ。これも、運命を感じますねぇ。「いい意味でとぼける所があるので折り合いはつきますよ。スピードがあるのでスタートを決めて先行はしたいですね。クラシック勝ちたいです!」(江川騎手)




 北海道から南関東に転厩後、3戦2勝2着1回とその勝ちっぷりが素晴らしいギンガセブン(本橋騎手騎乗、船橋・坂本厩舎)。実はこの桜花賞出走にあたり、最後の最後に決まった幸運の持ち主なんです。そういう運を向けたのも、ギンガセブンの強さでしょう。

 「ここに向けて順調に調整はしてきたし、せっかく回ってきたチャンスを生かしたいよね。番手でもスムーズにもまれないで走って欲しい。差はないと思うから頑張って欲しいよ」と坂本調教師。小林厩務員は「使うごとに調子を上げていて、これからもっと成長してくれそうです。普段テンションの上がる所もあるんですが、競馬にいくと落ち着いて堂々としています。気持ちの切り替えができるタイプだと思います。牝馬のトップレベルとどんな走りをしてくれるか楽しみです」。

 本橋騎手は「首の使い方がうまい、キレイに走る馬ですよ。この中間も大事に調教に乗ってきて、さらに良くなっている感じがします。運も向いてきたしチャンスを生かしたいです。S1、勝ちたいです!」





 07桜花賞馬マルノマンハッタンの半妹にあたるレギュラーサヤカ(町田騎手騎乗、川崎・鈴木厩舎)。姉に続くことはできるでしょうか?昨年のローレル賞2着、東京2歳優駿牝馬5着と重賞実績のある馬です。

 右トモの疲れでササ針休養後の一戦。いつも調教をつけている中地騎手は「速いところを走らせると、やっぱり動きますねぇ。一本足りないかなとも思いますが、息遣いはいいし重め感はないですよ。あとはレース勘の部分ですね。左回りも小回りもいいし、頑張って欲しいです」。

 中地騎手の父・中地厩務員は「急仕上げかなとは思うけど、追い切りの動きは良かったし、落ち着きが出てきたね。レースでかぶされたくはないから、外めの枠に入ったのも良かったよ」。




 
 昨年のローレル賞優勝、東京2歳優駿牝馬3着と実績はトップクラスのキョウエイトリガー(柏木騎手騎乗、大井・阪本厩舎)。

 「前走のユングフラウ賞(9着)は熱発明けだったし度外視して、改めて仕切り直しだね。今回の方が順調にきているよ。先行力もあるしセンスもあるから安心して見ていられる馬だね。左回りの方がスムーズだし、この馬の力を出してくれれば差はないと思っている」と阪本調教師。イチコウタマユキも手掛けた和田厩務員は「この間よりも順調にきていると思います。体も増えている感じはしますね。やることはやってきました」。




 
 北海道から転厩緒戦の準重賞・桃花賞で、短期限定騎乗中だった井上騎手を背に、勝負強さを発揮して差し切ったショウリダバンザイ(真島騎手騎乗、大井・高岩厩舎)。

 「冬毛も抜けてふっくらしてきたと思います。状態は上向いています。スタートが良くなかったり他馬を気にする部分もあるので、今回はブリンカーを着ける予定です。小回りコースと輸送減りはポイントになってきますが、東京プリンセス賞に向けてもいい走りを期待したいですね」と高岩調教師。

 石田厩務員は「普段と走る時は全然違って、オンオフの切り替えがしっかりできる馬ですね。この中間は馬体回復を目指してやってきましたが、状態は上向いていると思います。左回りの調整もしてきました。いい状態で出せるように必死でした」。






 そして、今年から、牝馬競走の振興と牝馬の入厩促進を主な目的とした地方競馬の新企画、世代別牝馬重賞シリーズ「GRANDAME−JAPAN(グランダム・ジャパン)」が実施されますが、その第一弾がこの桜花賞ということで、今年から地方全国交流戦になりました。他地区枠2頭あり、その1頭だった笠松のラブミーチャンが取り消しのため、同じく笠松のコロニアルペガサス(吉田騎手騎乗、笠松・山中厩舎所属)が果敢に1頭で参戦ということになりました。


 すにで園田と福山遠征で重賞タイトルを制している、実績を見ると素晴らしいお馬さんです。お母さんのカネショウフェアーは大井で走っていたこともあります。

 コロニアルペガサスの担当はトウホクビジンでもお馴染の三谷厩務員。っていうか、お休みはあるんですか?と心配になっちゃうくらい、三谷厩務員も遠征競馬で全国を飛び回っていらっしゃいます。

 三谷厩務員はコロニアルペガサスのことを『コロ』と呼んでいるそうで、とっても懐っこくてかわいい仔だそうですよ。コロちゃんの良い所は、乗っている人の思ったように調教で乗れる素直な所や馬運車もおとなしい所だそうです。

 南関東にかかわるもとしては、やはり南関東のクラシックタイトルは南関東所属馬に獲って欲しいですが、ただ1頭果敢に挑戦してくる笠松のコロちゃんにもちゃんと力を出してもらって、ガチンコでいい勝負を見せて欲しいと思います。


 ということで、10頭にとって一生に一度の舞台。無事に、悔いのない走りを、見せて欲しいです。さぁ、今年も始まります。南関東のクラシック戦線!!! 雨・・・止んで欲しいんですけど。


 




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