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第66代東京ダービー馬エメリミット&山口達弥騎手

 1955年に始まった東京ダービーも今年が66回目。

 

 9番人気のエメリミット(船橋・林正人厩舎)が、デビューから手綱を取り続けてきたダービー初騎乗の山口達弥騎手を背に、勝利を飾りました。

 

 約10か月前。

 

 2019年8月9日、船橋競馬場 ハイビスカスデビュー2歳新馬 3着

 

 

 

 

 

 エメリミットは林厩舎の生え抜き馬。最初は気性が邪魔をする所もあったそうですが、それでも素質の高さで勝ち星を積み重ねていきました。

 

 同じ船橋の偉大な先輩、アジュディミツオーとフリオーソの名を冠したレースを勝っている馬ですが、重賞レースではもう一歩。平和賞は8着、クラウンカップが4着、東京湾カップはタイム差なしの惜しい2着。

 

 しかし、着順同様にパフォーマンス自体もどんどん挙げていきながら、この東京ダービーへ!

 

 エメリミットは、馬主の(有)太盛様のご理解を頂きながら、デビューからこの大一番まで山口騎手を乗せ続けた林調教師。

 

 東京湾カップで敗れた際には、「エメリミットが力を出せるような理想的な競馬ができたし、勝った馬を称えるしかありません」と、愛弟子の騎乗を労っていました。そして、最高の舞台で最高の恩返しをした山口騎手。

 

 今年の東京ダービーもいろんなドラマがありました。

 

 

 

 全頭動画↓

 

 

 

 

 

 

 東京ダービー史上初の無観客競馬として実施。

 

 

 

 レースは、どの馬が勝ってもおかしくないような混戦ムードを漂わせていました。

 

 今までで一番のスタートだったという1枠2番のエメリミット。ファルコンウィングとハナを主張していきましたが、ファルコンウィングが逃げ(前半600m35秒9−1000m62秒1)、エメリミットは内の3、4番手から。

 

 「砂はかぶりたくありませんでしたが、内枠なのでかぶせていくしかありませんでした。ただ、クラウンカップで砂をかぶせた時にいける手応えで、今回も我慢をして頑張って走ってくれました。あとは気分よく走ってくれればいいなぁと」(山口騎手)。

 

 結果的には上位にくるマンガンやティーズダンク、ゴールドホイヤーが中団までのポジション。ブリッグオドーンは後方から。

 

 3コーナーでは馬群がグンとかたまり、4コーナーでエメリミットが内から一気に外に持ち出すと、東京湾カップで涙を呑んだ相手マンガンと併せる形になりました。

 

 残り200m付近では、内をついて上がってきたティーズダンクが、逃げていたファルコンウィングを交わして先頭へ。今度はその外からエメリミットとマンガンが競り合いながら抜き去って、2頭の一騎打ち。

 

 

 

「3〜4コーナーの手応えは掲示板にのることができるなという感じの手応えでしたが、外に出したらそれ以上によかったので、これなら勝てると思いました。

 

 でも、横をチラッと見たらマンガンがいたので、また東京湾カップの時のように負けたら嫌だなぁと、勝ってくれと、必死に追いました。勝負根性のある馬なので、外に出して併せる形になったのもよかったかもしれません」。

 

 エメリミットは、最速タイの38秒7の脚を繰り出したマンガンにクビ差をつけてのゴール。勝ちタイムは2000m2分6秒9(良)。2着がマンガン、3着はティーズダンクでした。

 

 教養センター時代に、山口騎手の1期後輩というマンガンの町田直希騎手。ゴール後に「おめでとう!」と声をかけ、2人でハイタッチ。

 

 

 

 


 「タツ(山口騎手)と重賞を勝ちたい」と言い続けてきた林調教師は、涙を浮かべながら、エメリミットと山口騎手を迎え入れました。

 

 

 

 エメリミット、山口騎手、担当の藤平厩務員も、みんなが重賞初制覇!!!それが、この東京ダービー!!!

 

 そして、南関魂的で言うと、、、林厩舎の東京ダービー馬インサイドザパーク先輩との共通点は、尻尾が短い(*^-^*)

 

 

 

 今年34歳の山口騎手は、デビューから17年目で念願の重賞初制覇が東京ダービー。

 

 林厩舎の縁の下の力持ち的存在として厩舎を支え続けている1人で、調教パートナーとしても数多くの重賞ウイナーたちにも関わり、代表馬は2013年の東京ダービー馬インサイドザパークです。

 

 山口騎手は、最初の頃は乗り馬も集まらずに苦しい時期も長く、騎手を辞めようと思ったこともあったと言います。

 

 「アピールできることは何もなかったし、技術が足りないのもわかっていました。どうやったら乗せてもらえるだろうと考えた時、調教から一生懸命に乗って、どんな癖のある馬でも頼まれた以上は良くしようって。いつかはチャンスを頂けるかなと思うようになりました」(山口騎手)。

 

 そこからコツコツコツコツと積み重ねていき、どんな馬でも乗りこなすスペシャリストとして船橋競馬場全体でも欠かせない存在。昨年は自身にとっても過去最高の31勝を挙げて、今年も着実に自身の勝ち星を積み重ねています。

 

 山口騎手が林厩舎所属になったのは、ちょうどインサイドザパークと出会った頃だったと言います。

 

 「調教も真面目でレースも最後まで一生懸命に乗ってくれて、何とかしてやろうと思わせる子だったので。いろんな馬主さんたちのご理解とご協力のお陰で、その積み重ねが、今回の結果になったと思っています」(林調教師)。

 

 

 

 「ずっとチャンスを頂いてきたので、勝てなかったレースは自分の中でも不甲斐なかったです。それでも最後まで乗せて頂いて、最終的には結果を出せたのは本当によかったですが、これまで先生がやってくれたことを考えたら、まだまだ微々たるものです。

 

 先生が乗せてくれて、ここまで育ててくれて、今があるのは先生のお陰です」(山口騎手)。

 

 

 

 

 師匠と愛弟子がつかんだ最高の称号。多くの競馬関係者の心をも打った、66回目の東京ダービーが終わりました。

 

 東京ダービー優勝おめでとうございます。

 

 エメリミット 3歳牡馬

 

 馬主 (有) 太盛様

 

 生産 飯岡牧場様(新ひだか町)

 

 父 シンボリクリスエス、母 プーカ、母父 キングカメハメハ

 

 

 

 

 

 

 

 

 エメリミット、マンガン、ティーズダンク、ブリッグオドーン、ゴールドホイヤー、コバルトウィング、デスティネ、モンゲートラオ、アマルインジャズ、ファルコンウィング、チョウライリン、ウタマロ、マンジュシャカ、ボンモマン、本当にお疲れ様でした。

 

 そして、ブラヴール、リヴェールブリス、またレースで走る日を楽しみに待っています。

 

 大井競馬ホームページ内のレースリポートと全頭コメントはこちら

 

 


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