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リッカルドと矢野貴之騎手

 S1の大井記念優勝後に、馬事通信さんで書かせて頂いた記事を転載します。↓

 

 〜地方競馬希代の名馬を育ててきた面々が集結〜


 今、南関東競馬の古馬重賞戦線を最もにぎわせているのがリッカルドです。

 

 中央時代はエルムSを優勝している重賞ウイナーで、南関東では報知グランプリカップ(船橋・1800m)を皮切りに、フジノウェーブ記念(大井・1400m)、ブリリアントカップ(大井・2000m)、大井記念(大井・2000m)と、重賞レースを負けなしの4連勝。

 

 騎手時代にアジュディミツオーやフリオーソなどの調教パートナーだった佐藤裕太調教師が調教をつけ、担当はアブクマポーロなどを手掛けた大ベテラン楠新二厩務員。フジノウェーブの調教パートナーの一人だった矢野貴之騎手がレースでコンビを組んでいます。地方競馬希代の名馬を育ててきた面々が関わっています。

 5月23日に大井競馬場で行われた東京記念は63回目を迎えた伝統の一戦で、今年から南関東S1に格上げ。

 

 そんな記念すべきレースに、リッカルドは1番人気での出走。道中は5番手から進め、勝負所では持ったままの抜群の手応えで、最後の直線では他馬をあっという間に抜き去り、2着のサブノクロヒョウに3馬身差をつける圧勝でした。

〜競馬場廃止を経験しながら、南関東リーディングに〜

 コンビを組む矢野騎手は群馬県出身。高崎競馬場からデビューし、将来を嘱望されていたものの、2年半後に競馬場が廃止したことで、大井競馬場へ移籍。

 

 騎乗馬が集まらずにやさぐれていた時期も長かったそうですが、改心し、コツコツと取り組み、昨年は南関東リーディングにまで上り詰めた苦労人です。

「うちは競馬とは全く無縁の環境だったので、親父には騎手になることを反対されていましたが、教養センター(地方競馬の騎手学校)に合格してからは人が変わったかのように応援してくれるようになりました。

 

 でも、8年前に亡くなったので、今こうやってたくさん勝たせて頂けるようになったことをは知りません。親父が生きていたらものすごく喜んでくれていたと思うし、後悔をしています。見せたかったなぁって、もう遅いですが……」(矢野騎手)。

 

  

 〜運命的な出会い〜

 お父様が亡くなった翌年に、この世に生を受けたリッカルド。実は、大井記念が行われた5月23日は、奇しくも、リッカルドとお父様のお誕生日だったそうです。

 そもそも船橋所属のリッカルドに大井所属の矢野騎手が騎乗するようになったのは、顔が似ていたから(笑)。以前、佐藤裕太調教師からお聞きしました。

 

 「リッカルドの顔を見たら、矢野君をフーッと思い出しました。顔が似ているなぁって(笑)。矢野君がフジノウェーブの調教パートナーで芦毛のイメージもあったので、同じ芦毛ということでピンときました。

 

 矢野君は先行力もあるし、当たりも柔らかい中にもガツンとハミを取らせて追う力もあるので、そういうところもハマりそうだなと。

 

 でも、馬のコンディションの関係で依頼するのが直前になったので、矢野君は騎乗馬がいるだろうなと思っていたら、たまたま空いていたのでラッキーでした」。

 矢野騎手が調教パートナーとして関わりながら、かけがえのない存在になっていったというフジノウェーブと同じ芦毛。お父様が亡くなった翌年に生を受け、お父様と一緒のお誕生日。そして、顔が似ている(笑)?!ちなみに、矢野騎手とお父様もそっくりだったそうです。

 「うちの母と嫁が、『すごくない?』って。俺は冷めているかもしれませんが、運命とかそういうのはこじつけが過ぎるなっていうのはあります。でも、よくよく考えれば、ここまで全てが噛み合うことって、なかなかないですよね。

 

 これまでも重賞は勝たせて頂いていますが、矢野と言えば……という馬に出会いたいなってずっと思ってきました。すばらしい馬に巡り合わせて頂きました」(矢野騎手)。

 偶然が偶然を呼んだ出会い。そう思っても、やはり運命的なものを感じずにはいられません。リッカルドと矢野騎手、人馬が織りなす現実のドラマ。この世界は魅力が尽きません。

 

 

 


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