東京ダービーに向けた最後のトライアルレースでもあるのが、この3歳重賞・東京湾カップ。1着馬と2着馬に優先出走権が与えれます。
全頭パドック↓
ここでは戦ってきた相手が違うと力を見せつけたのが、山崎誠士騎手が手綱を取ったマンガン(川崎・田島寿一厩舎)。平和賞はヴァケーションの2着、ニューイヤーカップはロジータ以来のレコード更新をしたグリーンロードの2着、クラウンカップはウタマロの2着。
どんな状況でも末脚を発揮して追い詰めるも、あと一歩のところで涙を呑み続けてきただけに、念願の重賞初制覇になりました。
ちなみに、マンガン=満貫は麻雀の点数の1つだそうで、メンコは田島調教師が自らデザインしているもの。正面からも両サイドからもデザインが違ってとってもおしゃれなんです。
東京湾カップdayは天気が不安定で、東京湾カップの時間帯は雨もしっかり降っていました。(レースは良)
レース結果と動画はこちら。
的場文男騎手のサンスクリットが果敢に先手を取っていくと、1番人気のエメリットは2番手。レイワデジタルやマーヴェルクエストなども続いていき、縦長の展開。マンガンは定位置の後方から。
向正面中ほどからデスティネやシナノパワーが上がっていくと、マンガンも進出。4コーナーに入ったところではエメリミットが先頭に変わって後続との差を広げていくと、3〜4コーナーからグーンと押し上げていったマンガンが、メンバー中最速の39秒2の脚を繰り出し、躍動感たっぷりに大外から強襲。
エメリミットがそのまま先頭でゴールするかと思ったところを、マンガンがクビ差抜き去りました。勝ちタイムは1700m1分48秒6(良)。2着が山口達弥騎手のエメリミットが入り、この2頭が東京ダービーの優先出走権を獲得しました。
山崎騎手
「いつも大きいレースで2着が続いていたので、どこかで重賞を勝たせてあげたいという思いがあったので、今日はとてもうれしいです。雨はそれまではそんなに降っていなかったので、馬場状態もそこまで変わらないと思って乗っていました。いい末脚を使ってくれました。
最初のペースはそこまで上がってこなかったのですが、3コーナーくらいから動いたので、これはチャンスがあるなと思って仕掛けて上がっていきました。この馬は終いがしっかりしているので、あとは信じて追うだけでした。
今は世の中が大変な状況にありますので、皆様に元気と笑顔を競馬で届けられればと思い、関係者一同頑張っています。これからも応援よろしくお願いします」
口取り撮影時にもかなり激しい雨が降っていましたが、田島調教師はとてもうれしそうに我が子の写真を撮影していたので、その様子(*^-^*)
田島調教師
「この大変なご時世の中、競馬を応援して頂いているファンの皆様には心より感謝を申し上げます。また、僕の騎手時代や調教師、役員としても親交のありましたが船橋の偉大なる佐藤賢二先生が先日お亡くなりになりまして、ご家族の方、船橋関係者の方には、心よりお悔やみ申し上げます。
マンガンの調整がうまくいったので平常心で臨み、あとは騎手が何回も乗っているので、悔しい思いになるか、ハッピーな気持ちになるか。今日こそ決めて欲しいという気持ちで見ていて、今日はハッピーな気持ちになりました。うれしいです。
次は東京ダービーですが、山崎騎手には羽田盃で勝ったゴールドホイヤーに乗るということは言われているので騎手は変更になると思います。
この馬は6月生まれでどんどん充実してきているので、ダービーに向けて騎手が変わってもいいレースができるよう、馬主様、騎手、厩務員、みんなで相談しながら備えていきたいです。
皆様のお陰でタイトルをひとつこの馬に取らせてあげることができました。ありがとうござました」
マンガン、念願の肩掛け姿です( ;∀;)
田島調教師は2008年のローレル賞をヴィクトリーパールで重賞を初制覇して以来、約12年ぶりのタイトル。担当の吉永厩務員は重賞初制覇!!!
さぁ、次の大井競馬場で行われる東京ダービーの長い直線で、マンガンの末脚炸裂なるか。とっても楽しみです!!!
東京湾カップ優勝おめでとうございます。
マンガン 3歳牡馬
馬主 大栗芳一様
生産 岡田スタッド様(新ひだか町)
父 アイルハヴアナザー、母 スマートストーム、母父 アグネスタキオン