速報、ユングフラウ賞!

 先ほど、浦和競馬場で行われた3歳牝馬重賞・ユングフラウ賞は、本田正重騎手とコンビを組んだ1番人気レイチェルウーズ(船橋・林正人厩舎)が完勝し、5戦5勝にしました。

 

 いや〜、強い!!!

 

 レース結果と動画はこちら

 

 東京2歳優駿牝馬の時は風が強すぎたので肩掛けはしなかったのですが、今日は肩掛け姿が見られました!!!おめでとうございます!

 

 

 

 

 2着は山本聡哉騎手のアクアリーブル(船橋・佐藤賢厩舎)、3着が笹川翼騎手のポピュラーソング(船橋・新井厩舎)。

 

 アクアリーブルのお母さんはアスカリーブル、ポピュラーソングの叔父さんはブルーホークとゆかり深い面々。

 

 

 桜花賞への優先出走権を獲得したのは、船橋馬3頭です!!!

 

 

 


ユングフラウ賞が行われます。

 3歳牝馬重賞レース、ユングフラウ賞(浦和・1400m)。1着から3着までに桜花賞への優先出走権が与えられます。データ分析ができる枠順はこちら。スティローザ(船橋・矢野厩舎)は吉原寛人騎手負傷により酒井忍騎手に騎乗変更になりました。ご注意ください。

 

〇1枠1番 アクアリーブル(山本聡哉騎手、船橋・佐藤賢厩舎)

 

 南関東牝馬クラシック2冠に輝き、グランダムジャパン古馬シーズンを連覇するなど、大活躍したアスカリーブル。そんなアスカ唯一の産駒がこのアクアリーブルです。北海道時代は岩手遠征で重賞勝ちを収めるなど、たった1頭の産駒が重賞ウイナーになりました。

 

 南関東移籍後は、南関東牝馬クラシック3冠馬に輝いたチャームアスリープの高橋厩務員が手掛けています。「終いは確実に伸びてくれる馬ですね。ご飯は食べているのでそれが実になってくれればもっといいですが。能力はある馬だと思います」と高橋厩務員。

 

 

 

 2012年のユングフラウ賞はアスカお母さんが優勝。そんな思い出深い舞台に参戦してきます。「一戦ごとに馬はよくなっているし、初コースも気にしないと思います。3、4番手からうまく脚をためてどれだけ弾けてこれるか。権利をつかんで桜花賞へ出走させたいですね」(佐藤賢調教師)。

 

 

〇2枠2番 スティローザ(酒井忍騎手、船橋・矢野厩舎)

 

 

 

 兵庫遠征で園田プリンセスカップを優勝。最近はもう少しの成績が続いていますが、自分の形に持ち込んでどのくらい粘れるか。きっかけをつかみたい1戦です。

 

〇3枠3番 レイチェルウーズ(本田正重騎手、船橋・林厩舎)

 

 目下4戦4勝。昨年の東京2歳優駿牝馬は全てが初物尽くしで、さらには強風が吹き荒れる中、圧勝した2歳女王。参考記事はこちら。今回も断然の人気を集めています。

 

 「(前走の勝ちっぷりを見て)強い馬だなぁと思いました。スイッチが入りやすい繊細な馬ですが、初コースでも意外と平気でしたね。前より落ち着きも出てきて、ここに向けても順調に進めてこれました」と、フラットライナーズも手掛けた眞保厩務員。

 

 

 

 逃げても馬群からでも競馬ができるここまでの勝ちっぷりと、負けていないという魅力。競馬は何が起きるかわかりませんが、初の浦和コースでもどんな走りを見せてくれるのだろうとワクワクします!

 

 「前走後はちょっと疲れもありましたが、1週間くらい休ませてから、ここまで順調に仕上げることができました。予定通りにきて、最終追い切りも問題なく終えました。

 

 元々のスピードはある馬なので、浦和1400mも対応はしてくれると思っています。どんな展開になっても、慌てずに淡々と走っていて本当にすごい牝馬です。競馬は何が起きるかわからないのでやってみないとというのはありますが、自信を持って送り出します」(林調教師)。

 

〇4枠4番 コーラルツッキー(山崎誠士騎手、川崎・山崎裕厩舎)

 

 北海道時代にエーデルワイス賞を勝ち、NARグランプリ2019の2歳最優秀牝馬を受賞したコーラルツッキーが、南関東移籍初戦を迎えます。

 

 

 

 「大井マイルよりも浦和1400mの方がこの馬には走りやすいですね。ゲートを決めて自分なりの競馬ができればチャンスはあると思います。毛も抜けてきて体調はいいですし、体重は前走くらいで出したいですね」(山崎調教師)

 

 

〇5枠5番 ボンボンショコラ(左海誠二騎手、浦和・小久保厩舎)

 

 中央の新馬戦を優勝。その後のオキザリス賞(1勝クラス)では、のちにダートグレード競走でも活躍しているメイショウテンスイに0.5秒差の5着。南関東移籍緒戦を迎えます。担当はこれまで重賞ウイナーたちを多く送り出してきた木村厩務員です。

 

 

 

 「体質の弱さがあるのでまだこれからの馬ですが、スピードのある馬なので、現状でどのくらいやってくれるのか楽しみにしています」(小久保調教師)。

 

〇5枠6番 ハセノワールド(張田昂騎手、船橋・張田厩舎)

 

 デビューから2連勝を飾るも、その後はもう少し。初の浦和できっかけをつかみたいところ。

 

〇6枠7番 アンジュエトワール(保園翔也騎手、浦和・小久保厩舎)

 

 さぁ、3戦3勝と圧倒的な強さを見せてきたアンジュエトワールが、いよいよ重賞に挑戦してきます。今度は重賞に入ってどんな戦いを見せるのか大きな注目が集まりますね。担当はアンジュジョリーなどでもお馴染みの浦志厩務員です。

 

 「経験が浅いという部分はマイナスですが、地元で走ることができるという意味でプラスマイナスゼロになりますね。このメンバーとどれだけやれるか期待しています」(小久保調教師)。

 

 

〇6枠8番 エンジェルパイロ(矢野貴之騎手、大井・森下厩舎)

 

 森下厩舎が最初に重賞を勝ったのは、2011年の東京2歳優駿牝馬のエンジェルツイート。厩舎でも思い出深い馬の子供が、このエンジェルパイロです。「スピード能力の高さや前向きな気性は親子で似ていますね。ただ、お母さんより娘の方が、競馬の融通性は利くと思います」(森下調教師)。

 

 お母さんは耳のしぼり具合が常に絶好調だったのは懐かしいですが(^^)、娘さんも気は強く、馬栓棒も通常は2本のところが3本!!!

 

 お母さんは桜花賞で1番人気になるも惜しい3着でしたが、娘もそこに向けて……。まずはこのユングフラウ賞でいい走りを期待したいところです。前走の準重賞・桃花賞は2着で、優先出走権をつかんでここに出走。

 

 

 

 「普段の調教では左回りもスムーズですが、初コースなので本番でやってみなくてはわからないと思います。使うごとによくなっていて、変わり身は大きいと思います。まだトモの緩さはありますが、より大きくしっかり動けるようになってきて、背中の力強さを感じます。大井マイルよりも浦和1400mの方が向くんじゃないかと思っているので、相手は上がりますが頑張って欲しいですね」(森下調教師)

 

 担当はフジノウェーブなどを手掛けた金成厩務員です。

 

 メテオバローズお兄ちゃんも、妹の応援していますね(*^-^*)↓

 

 

 

 

〇7枠9番 テーオーブルベリー(森泰斗騎手、大井・中道厩舎)

 

 北海道からの遠征競馬でラブミーチャン記念を勝利。前走の東京2歳優駿牝馬は展開的にきつい競馬になりながらも逃げ粘り、優勝したレイチェルウーズの惜しい2着になりました。負けてしまいましたが、非常に強い内容。今回は移籍初戦を迎えます。

 

 

 

 「前走後は疲れもあったので1週間くらいゆっくり休ませてからこのユングフラウ賞に向けてきました。普段の左回りの調教は少し外に張るところがあって、それでも最初に比べればだいぶ慣れてはきましたが、今回はその辺がどうかですね。本来は内目の枠からもまれずにポンと行けるのが理想でしたが……。いい状態では出走できるので頑張って欲しいと思います」(中道調教師)。

 

〇7枠10番 ポピュラーソング(笹川翼騎手、船橋・新井厩舎)

 

 昨年5月にデビューし、今日が15戦目というキャリアの豊富な女の子。全国を舞台に戦い続けるタフな精神力で、ここはどんな走りを見せるでしょうか。

 

〇8枠11番 チェリーブリーズ(藤本現暉騎手、大井・久保杉厩舎)

 

 新馬戦を圧勝後、勝ち星までもう少しですが、持ち前のスピードで果敢に走り抜いています。今回は輸送も左回りも初挑戦!

 

〇8枠12番 レイズアストーム(ミカエル・ミシェル騎手、浦和・小澤厩舎)

 

 北海道からの移籍3戦目。

 

 「いいスピードのある馬です。砂をかぶるのはあまり好きではないので、逆に大外枠に入ったのはよかったと前向きにとらえています。メンバーもグッと上がるので、今後に向けてもいい経験になってくれれば」(小澤調教師)。

 

 

 発走は16時15分。みんな無事に後悔のない走りを!桜花賞への権利を目指して頑張ってください。

 

 

 

 


桜花賞への道。

 南関東牝馬クラシック1冠目の桜花賞に向けて、まずは優先出走権を確認しておきます。

 

 桜花賞への優先出走枠は4頭。

 

 準重賞・桃花賞1着馬 カラースキーム(大井・渡邉厩舎) 詳細記事はこちら

 

 今日行われるユングフラウ賞1着馬から3着馬までの3頭。

 

 そして、桜花賞は地方交流戦なので、他地区枠は2頭まで。(出走が0頭の場合も1頭の場合も2頭の場合もあります)

 

 桜花賞に出走できるのは合計11頭。

 

 その中で、優先出走権で出走できるのが4頭。

 

 他地区馬がフルの場合は2頭。

 

 ここまでで6頭。

 

 あとは賞金の高い順から出走できるということになります。

 

 ということで、今日行われるユングフラウ賞も、桜花賞に向けて非常に大切な1戦。

 

 どの馬が優勝し、どの馬たちが桜花賞への優先出走権を獲得できるのでしょうか?!

 

 


<プレイバック>東京2歳優駿牝馬、レイチェルウーズ優勝!

 2019年を締めくくる南関東最後の重賞が、地方交流戦の東京2歳優駿牝馬。うら若き2歳牝馬たちに試練を与えるかのような強烈な風が吹く中、果敢に挑んできた16頭。↓

 

 

 

 

 

 本田正重騎手騎乗の2番人気レイチェルウーズ(船橋・林正人厩舎)が優勝。4戦4勝、無敗の2歳女王が誕生しました。林調教師&眞保厩務員、調教パートナーの山口達弥騎手は、今年から種牡馬となるフラットライナーズを手掛けたトリオ。

 

 

 

 レイチェルウーズは中団の馬群から進め、3〜4コーナーから一気に進出すると、最後の直線では他馬に並ぶ間もなく一瞬で抜き去りました。2着に逃げ粘ったテーオーブルベリーに3馬身半差。勝ちタイムは1600m1分43秒5(やや重)。3着がサブノクロヒョウやサブノジュニアの妹サブノアカゾナエが入りました。

 

 

 

 

 

 普段は非常に繊細な部分があるという馬ですが、レースに行けば圧巻な内容。

 

 これが4戦目という浅いキャリアで、輸送もコースも右回りも距離も全てが初物尽くしで、マイル戦ではハンデと言われる8枠16番の大外枠。これらのことは結果的に、レイチェルウーズの強さをより強調させる条件でしかありませんでした。

 

 3戦目も今後を占う意味でも鍵になった1戦で、参考記事はこちら

  

 

 林調教師

「普段はそんなに派手な面は見せませんが、追い切りは2歳に思えないような動きと時計で化け物ですよ。僕が管理してきた馬の中でも、この時期からここまで強いレースをして結果を出してくれるのは初めてです。まだ調教もセーブをしてもこの成績を出してくれているので、どのくらいの能力があるのかは未知です。じっくり育てていきます」

 

 本田騎手

「返し馬から調教師の良さが伝わってきて、今までで一番落ち着いていたので自信と余裕を持って乗れました。行けるスピードはあるのですが、行くと引っかかるくらいの馬なので、ちょうど砂をかぶせていけてよかったです。ペースが流れていたので向いたのもありましたが、強さは際立ちましたね。2歳の女の子にしてはタフなコンディションの中でこういう勝ち方をしてくれて、まだ底を見せてないのでとても楽しみです」

 

 

 

 東京2歳優駿牝馬優勝おめでとうございます。

 

 レイチェルウーズ 2歳牝馬

 

 馬主 菊地昌廣様

 

 生産 ラツキー牧場様(新冠)

 

 父 ヘニーヒューズ、母 ハタノガイア(大井卒業生)、母父 ブライアンズタイム

 

 

 

 フラットライナーズとレイチェルウーズ↓

 

 

 

 今年から種牡馬となるフラットライナーズ先輩からバトンを引き継いで、レイチェルウーズが3歳戦に突入!!!

 

 


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