さぁ、浦和&南関東リーディングの浦和・小久保智厩舎から、JBC競走に8頭が出走します。今年JBCクラシック&JBCスプリントは19回目、JBCレディスクラシックは9回目。過去の歴史で、ひと厩舎から8頭出しってなかなか聞いたことがありません。。。ほんと、すごいことだと思います。
「ここでちゃんと結果を出さないと、2回目、3回目のJBCが浦和に来ないとも思うので、浦和でやってよかったと思われるように、そこはちゃんと結果を出さなくてはいけないと感じています。
地元の利というのはあると思いますし、地方競馬全体が、自分の地元なら中央馬とやり合えるというのがあれば、JBCももっと盛り上がっていくでしょうし、そういう意味でもちゃんと結果を残せるように頑張りたいです」(小久保調教師)。
8頭出しとは言っても全く満足している訳ではなく、地方競馬全体のことも考えながら、常に高みに向かって結果を求めていく、燃えろ闘魂・小久保厩舎。
<レディスクラシック>
〇ミッシングリンク(笹川翼騎手)
中央時代は昨年のTCK女王盃を優勝。南関東に移籍後、きっかけをつかみたいところ。担当はジコウフジやリアライズリンクスなどの木村厩務員。「馬は気合のりがよくなってきましたね」(木村厩務員)。
「なかなか思うような状態で使えませんでしたが、夏場に楽をさせたので、ここにきて状態が上がっています。追い切りを見ても反応がよくなっているのは明か。まくる馬なので浦和は合うはずです」(小久保調教師)。
〇ミッキーオフィサー(左海誠二騎手)
小久保厩舎に移籍後7連勝をあげた快速牝馬。重賞初舞台が、このレディスクラシック!!!手掛ける田中厩務員はシュテルングランツやマイネルエレーナなどを担当。
「普段、派手さはないのですが、レースにいくとガラッと変わる実戦タイプですね。普段大人しくてかわいい馬ですよ。真面目に一生懸命走るのがいいところです」(田中厩務員)。
「春にC2を走っていた馬が、ここまで一気に成長してくれました。前走で連勝を途切れましたが時計は詰めています。コース適性はピカイチだと思うので、先手を取って力を出し切って欲しいです」(小久保調教師)。
<スプリント>
〇 ノブワイルド(左海誠二騎手)
さぁ、地方競馬の総大将として挑むノブワイルド。オーバルスプリント連覇など、目下重賞3連勝中。昨年のJBCスプリントは落鉄などもありましたが、本格化した今年、ノブワイルドの力を出し切って欲しいと思います。関わる皆さんのお話しでは、今までで一番の状態にきていると。この大一番にそういう状態に仕上げてきたというのもすばらしいです。
最終調整を終えたところのノブワイルド↓
調教パートナーの橋厩務員
「無事に最終調整を終えました。調子はいいですね。前はフワフワする部分もありましたが、前走くらいから頭を低くしてハミをしっかり取って、さらに集中して走れるようになりました。春先くらいから、使うたびによくなっています」
担当の小久保厩舎マドンナ・池田厩務員は、アンサンブルライフやカンムルなども手掛けてきました。
「体もかたまってきて、今は何の心配もありません。後悔なく仕上げられたと思っています。今はめちゃくちゃ緊張しています(苦笑)。どうしても勝ちたいので……」(池田厩務員)。
「成長したというよりも、しっかりかたまって自分の走りができるようになってきたという感じです。浦和のJBCとは言っても、平常心でいつも通りやって来ました。最終追い切りもいつも通りを意識しましたが、いい動きだったと思います。
相手は強いですが自分の一番の条件で走れるのは強みです。逃げなくても競馬はできるので枠次第だと思っていますが、騎手の気性では行きたいかな?」(小久保調教師)。
〇ブルドッグボス(御神本訓史騎手)
2年前のクラスターカップを勝ち、JBCスプリントは勝ち馬からタイム差なしの3着になり、その年のNARグランプリ最優秀短距離馬などを受賞。脚部不安で長期休養に入っていた時期もありましたが、またここにきて復活し、ダートグレード競走で活躍中。
担当は東京ダービー馬ラッキープリンスやクレイアートビュン、キスミープリンスなどの橋本厩務員。
「前走と変わらずいい状態で送り出せますね。年齢は重ねても2年前と能力的な部分は変わらないと思いますが、いい意味で落ち着きは出てきました。最近の中では一番攻めてきたし満足のいく仕上がりです。4、5番手から流れにのっていければ」(橋本厩務員)。
「夏場の移籍から3戦目でのJBC出走は青写真通りです。前走くらいの体重なら力は出せると思います。追い切りでの遅れは大きく追走してのものなので問題はありません」(小久保調教師)。
〇ドリームドルチェ(戸崎圭太騎手)
中央のダート短距離戦で高いレベルで好走してきたドリームドルチェが、南関東初戦を迎えます。
担当はトーセンラヴの小久保厩務員(小久保調教師のお兄さん)。
「大人しい馬ですよ。トーセンラヴと一緒のマイネルラヴ産駒なので思い入れはあります。顔の雰囲気は似ていますね。攻め馬でも落ち着きがあって風格があります。今回は初戦なのでやってみないとわかりませんが頑張って欲しいですね」(小久保厩務員)。
「中央の時からレースは見ていますが、追い切りの動きからも、さすがに力は感じますね。重心の低いフォームがいいです。前々で流れにのれればチャンスはあるんじゃないかな」(小久保調教師)。
〇ジョーストリクトリ(橋本直哉騎手)
中央のニュージランドトロフィーを勝ち、日本ダービーにも出走している馬です。南関東に移籍以降、ダート戦で走り続けていますが、きっかけをつかみたいところ。
担当は小久保調教師の愛息・小久保厩務員。
「状態をよくしようというよりも、持っているものを引き出してあげるようなイメージで調教に乗ってきました。前向きに元気よく走れるように、もっとやれると信じています。立ち直って欲しいです」(小久保厩務員)。
「前走は移籍2戦目で状態は上がっていましたが結果が出ませんでした。それでもテンにスピードがあるところは見せていたので、距離短縮で見直したいですね」(小久保調教師)。
<クラシック>
〇シュテルングランツ(的場文男騎手)
昨年の東京記念の勝ち馬で、今回も的場文男騎手が手綱を取ります。絶好の最内枠に入り、シュテルンの形に持ち込むことができるでしょうか?!
担当はアンジュジョリーやウェイトアンドシーの浦志厩務員。
「2年連続でJBCに出走できるのは光栄なことです。使った後も順調に来ています。久しぶりの地元戦になりますが、逃げて力を発揮して欲しいです」(小久保調教師)。
〇センチュリオン(森泰斗騎手)
中央ではマーチSを勝ち、南関東に移籍以降はタイトルはまだ取っていませんが、高いレベルで安定して走り続けています。
担当はサトノタイガーの池田厩務員。
「外枠に入りましたが、もまれずにスムーズに走れると思っています。状態は変わらずにきていますし、楽しみにしています」(池田厩務員)。
「惜敗続きですが、少しずつ課題をクリアしてくれています。幸いにしてここにきて集中力も出てきました。初めてと言ってもいいくらい、追い切りでビシッと追って動けました。舞台はベストだと思います」(小久保調教師)。