お伝えしたように、S1ロジータ記念は、矢野貴之騎手が手綱を取った4番人気クロスウィンド(船橋・佐藤裕太厩舎)が優勝しました。
10倍以下の人気には4頭。前哨戦でワンツーフィニッシュを飾ったゴールドパテックとクレイジーアクセル。大崩れのないタイプで、前走圧勝したファーストスキップ。そしてクロスウィンドが人気を分け合う形でした。
担当の伊藤厩務員はアメイジア以来の重賞制覇ですよ〜☆ 日ハム好きの、とても優しい厩務員さんです(^^)
逃げるのはクレイジーアクセル、2番手外目にゴールドパテックがつけていき、その後ろには内にファーストステップ、外にクロスウィンドと、上位人気4頭が先行していく展開。
最後の直線に入っても、クレイジーアクセルは軽快に駆けていき、そこにゴールドパテック、クロスウィンドが迫り、3頭がデッドヒート。3〜4コーナーではステッキが入っていたクロスウィンドは渋太く伸びて、最後は上位人気馬たちを抜き去って、先頭でゴールしました。
2着にはクレイジーアクセル、3着がゴールドパテック。勝ちタイムは2100m2分17秒1(良)。
佐藤調教師
「無事に送り出して、無事にゴール板を駆けてくれて、勝利を飾ってくれて、感無量です。万全な仕上げで送り出したつもりでしたが、体重がマイナス13キロ。これは想定外で心配していましたが、馬もよく頑張ってくれたし、矢野騎手との最後まであきらめない追い込みは感動しました。
精神的にも強い馬で、一戦一戦、力をつけてきてくれて成長力が魅力です。次につながる走りができたと思います。今後についてはこれから考えます」
矢野騎手
「思った通りの位置取りで、馬もリズムよく走ってくれました。コーナーの進みがイマイチの馬なので、3〜4コーナーには気をつけていけば、直線で伸びてくれるだろうなと思いました。
競馬に力みがないので、距離も大丈夫です。前に比べると馬もたくましくなって、牝馬の割にはメンタルがピリピリしていないところがいいんじゃないですかね。
まだパンチ力の物足りなさはありますが、良くも悪くも渋太く走ってくれるので、相手が強くなったり、男馬が混ざっても、崩れずにそれなりに走ってくれるタイプだと思います。また楽しみな1頭が出てきました」
クロスウィンドは北海道からデビューし、南関東⇒北海道⇒南関東。これで通算3つ目のタイトルを獲得し、南関東では重賞初勝利。それがでっかいS1のタイトルです。
川崎競馬場では初めての口取り撮影。しかも肩掛けをしてということもあったのか、撮影中ずっとおどおどモードのクロスウィンドでした。レースで見せる堂々たる走りとは違う、そんなギャップも愛らしいですね。
ロジータ記念の肩掛け、おめでとうございます!
クロスウィンド 3歳牝馬
馬主 泉俊二様
生産 大北牧場様(浦河)
父 ヴァーミリアン、母 プリンシプルレディ、母父 アグネスデジタル