豪華メンバーがそろったマイルグランプリは、3歳馬唯一の参戦となった4番人気クリスタルシルバー(大井・村上頼章厩舎)が55キロを背負って優勝しました。マイルグランプリ25回の歴史で初の3歳馬による優勝(春に実施していた時は4歳馬以上のレースで、秋に移行してからは今年で8回目)。
今年の南関東クラシック戦線で惜しくも無冠に終わったクリスタルシルバー、ついに、ついに、つかんだ重賞タイトル。
マイルグランプリ前日には同じ3歳馬同士の準重賞スターバーストカップ(2000m)が組まれていたものの、2000mは能力の高さでこなしてきただけで、本来の適性距離は1400mから1800mということから、相手関係よりも距離適性の高さで、このマイルグランプリへ。
全頭パドック↓
クリスタルシルバー、ラメ入りのかわいいバンテージを着用。実際見ると、ナイターに映えてもっとキラキラしていました。↓
岡部誠騎手が初めて手綱を取り、道中は中団前の内。3コーナーではまだ馬群の中にいたものの、そこから縫うようにして外に持ち出すと、最後の直線は先輩たちに並ぶ間もなく突き抜けたシーンはしびれました。勝ちタイムは1600m1分40秒3(良)。
2着には、1コーナーで不利を受けながらも猛追してきたヒガシウィルウィンが半馬身差までつめより、3着にはトロヴァオ。
レース結果と動画。
村上調教師
「(南関重賞初制覇ですが)だんだんに実感がわいてくると思います。馬はリフレッシュしていて調子もよかったですし、成長したというよりは、適性距離で走れた方が大きいと思います。この後は勝島王冠を予定していますが、斤量の問題もあるのでこれから考えます」
岡部騎手
「返し馬もリラックスしていて、力みなくレースにいけるかなと思いました。もう少し前々で競馬はしたかったですが、初めての古馬戦でちょっと位置取りは悪くなりましたが、結果的には人気馬を見ながら進めることができたので、理想的な位置取りになったのかなと思います。乗っていてもすごい終いの脚でびっくりしました」
クリスタルシルバーにとっても、村上調教師にとっても、担当の阿部厩務員にとっても、重賞初制覇(村上調教師は他地区重賞は勝っているので、南関東重賞は初)。
マイルグランプリ優勝おめでとうございます。
クリスタルシルバー 3歳牡馬
馬主 岡田勇様
生産 大狩部牧場様(新冠)
父 サムライハート、母 マルヨシロワイン、母父 アジュディケーティング
南関東のサンデーサイレンスと謳われた偉大なるアジュディケーティング。父としても、祖父としても、
重賞ウイナーを送り続けています。
レース振り返り、コメントなどは、大井競馬重賞コーナーで。