2018年南関東最初の2歳重賞レース、地方交流戦・鎌倉記念。
デビューしたばかりの2歳馬たちに、これからどんな未来が待っているのでしょうか。
全頭パドック↓
優勝したのは、御神本訓史騎手騎乗の1番人気ミューチャリー(船橋・矢野厩舎)。最後の直線で弾け飛んでくる姿にはしびれました。これで3勝3勝と無敗の重賞ウイナーが誕生。
レース結果と動画はこちら。
ミューチャリーの新馬戦はスタートが今ひとながらも、持ち前のスピードで2番手から。2戦目はスタート五分に出るもダッシュがつかずに後方から。
この鎌倉記念はまずまずのスタートを切り、道中は3番手内目を追走。「いい枠を引けたので外を回ることなくいい位置で脚をためたいと思っていました。4コーナーで五十嵐さんに並びかける時にはすごい手応えで、あとは突き放す一方でした」(御神本騎手)。
1〜2コーナーではすでに大きく縦長の展開。3〜4コーナーでは逃げるカンゲキに代わってリンゾウチャネルが先頭に立つと、すかさずミューチャリーも上がってきて、最後の直線では一気に先頭を奪いました。後続をあっという間に突き放していき、ゴール前はほぼ馬なりでしたが、2着のリンゾウチャネルに6馬身もの差をつける圧勝。
勝ちタイムはレースレコードの1500m1分33秒6(良)。これは快速馬として名をはせた川崎のエスプリフェザントの1分34秒0を0秒4も上回るタイムで、14年ぶりの更新。レース後は「時計が速すぎる」という声が至る所から聞こえてきました。
「2歳馬だけにいろんなことがあるし、初コースで、体重も減らしていて心配でしたが、信用しきれいなかった自分が恥ずかしいです。僕が心配するまでもなく、素直にこの馬の能力の高さには驚きました。
能力試験の時からスピードのある馬でしたが、前回のような長くいい脚を使えるし、今日は弾けるくらいの瞬発力ある脚も出してくれたので、脚色に幅があるのもわかりました。適応能力がすごく高くて賢い馬ですね」(御神本騎手)。
「テンションの高い馬なので初輸送がどうかなと思っていました。体重が10キロも減って、パドックでもいつもより大人しかったのですが、それでも思っていた以上に走ってくれました。気の激しいところが、レースでは余計な方には向かずに、いい意味で荒々しく走ってくれています。未知の部分が大きくて、これから強い馬に育てていきたいです」(矢野調教師)。
この後は馬体回復に時間をかける予定で、その回復次第では全日本2歳優駿も視野に入れたいそうですが、現段階では未定とのこと。
とっても楽しみな楽しみな生え抜き馬が出てきました!
鎌倉記念優勝おめでとうございます。
ミューチャリー 2歳牡馬
馬主 石瀬丈太郎様
生産 芳住鉄兵様(新冠)
父 パイロ、母 ゴッドビラブドミー、母父 ブライアンズタイム
2着 リンゾウチャネル 五十嵐騎手
「コースも気にせず走れましたが、追い出してからの反応が違いました。相手が強かったです」
3着 グラビテーション 今野騎手
「ペースが速かったので乗っている方は乗りやすかったです。考えていたくらいは走ってくれたかなと思います」
*この後はハイセイコー記念予定