東京プリンセス賞について。パート2

 パート1からの続きです。

 

〇5枠9番 ミスサハラ(的場文男騎手、川崎・加藤厩舎)

 

 南関東に来てからは、牡馬と対戦しながらも堅実な走りで一度も掲示板を外したことはありません。重賞初挑戦!

 

 現在、記録更新に向けて着実に勝ち星を積み重ねている的場騎手が手綱を取ります。「前走は強い勝ち方をしてくれました。前走と今回では相手が違うけど、この馬の持ち味を生かせるように、乗るからには頑張りたいですね」(的場騎手)。

 

 

 

 担当は山形厩務員。

 

 

〇5枠10番 カズミドリーム(柏木健宏騎手、船橋・伊藤厩舎)

 

 船橋の新進気鋭・伊藤厩舎2頭出しの1頭。前走の中央交流戦は、4番手から進出して早め先頭に立つ積極策で、牡馬たちに快勝したばかり。南関東では一度も掲示板を外さない安定した走りも光ります。重賞初挑戦!

 

 「順調にきています。右回りも問題はないし、距離は血統的にどうなんだろうとは思いますが、引っ掛かる馬じゃないのでこなしてくれると思って送り出したいです。競馬の上手な馬で、ひとつでも上の着順を目指したいです」(伊藤調教師)。

 

 

 

 担当は吉木厩務員。

 

 

〇6枠11番 ゴールドパテック(山崎誠士騎手、川崎・岩本厩舎)

 

 南関東生え抜き牝馬期待の星、ローレル賞の勝ち馬ゴールドパテック。浦和コースはもう少しの走りでしたが、大井コースで改めて期待。川崎の重鎮・岩本厩舎はこのクラシックレースに牡馬と牝馬で3頭も送り出していますが、その中の1頭。

 

 「ここまでの浦和コースでは、道悪だったり忙しかったりして、この馬の走りができませんでした。右回りはうまいですし、1800mは合うと思います。去年の東京2歳優駿牝馬(3着)のようなイメージですね。状態も上がっているので頑張って欲しいです」(岩本調教師)。

 

 

 

 担当は甲斐厩務員です。

 

 

〇6枠12番 ゴールデンダイヤ(酒井忍騎手、川崎・岩本厩舎)

 

 川崎の重鎮・岩本厩舎は東京プリンセンス賞はゴールドパテックと並んで2頭出しで、その1頭。デビュー戦は着外になってしまいましたが、それ以降は掲示板を外さないしっかりした走りを続けています。

 

 「桃花賞が中止になったのはとても残念で、本当は大井コースは使ってみたかったです。状態は上向いていますね。流れが速くなってくれた方がいい馬で、直線で外からどのくらいの脚を使ってくれるのか楽しみです」(岩本調教師)

 

 

 

 担当は斎藤厩務員。

 

 

〇7枠13番 ジョワアンジュ(田中力騎手、船橋・伊藤厩舎)

 

 重賞初挑戦!2走前は、のちに東京湾カップ2着になるユニバーサルライトを抑えての勝利。船橋の新進気鋭・伊藤厩舎2頭出しの1頭。

 

 「こちらも変わりなく順調にきています。不器用な馬ではないので、右回りも距離も心配はしていません。いつも真面目に一生懸命走ってくれています。ひとつでもの着順を目指したいですね」(伊藤調教師)。

 

 

 

 担当は牧野厩務員。

 

 

〇7枠14番 ミスマンマミーア(本橋孝太騎手、船橋・佐藤賢厩舎)

 

  北海道の重賞ウイナーで、南関東でも中央挑戦などに奮闘。休み明けを一度使ってどのくらい変わり身を見せてくれるでしょうか。昨日の羽田盃をヤマノファイトで優勝したばかりの本橋騎手が初騎乗。重賞常連・船橋の佐藤厩舎はグラヴィオーラと2頭出しです。

 

 「馬体重が増えていてくれれば……。内にササるようなところもあったからそれが改善してくれば、能力的なものではヒケを取らないと思う。頑張って欲しいね」(佐藤調教師)。

 

 ど派手なルックスもチャームポイント!!!

 

 

 

 担当は牝馬3冠馬チャームアスリープやミスミランダーの高橋厩務員。

 

 

 

〇8枠15番 シングンレガシイ(赤岡修次騎手、大井・三坂厩舎<小林>)

 

 シングンレガシイは北海道の名牝リードスキーの愛娘で、半兄にはロイヤルボスがいる地方にゆかり深い血統の持ち主です。昨年7月にデビュー以降、牡馬たちと対戦しながらも崩れることなく、ここまで一度も掲示板を外していません。詳しいことはこちら

 

 

 

 

 担当はユニティステージの千田厩務員。

 

 

 

〇8枠16番 レッドウルル(達城龍次騎手、大井・立花伸厩舎)

 

 昨年最後の開催に組まれていた新馬戦を快勝し、それ以降一度もワイド圏内を外していません。初めての重賞の舞台でどんな走りを見せるでしょうか?!

 

 「新馬戦は鮮やかな勝ち方をしてくれて、それ以降はチグハグな競馬になっていますが、血統的にも期待の大きい馬です。距離延長は鍵で、行きたがるところがあるのでペースは速くなってくれた方がいいですね。生え抜きでこういう舞台に立てることはとてもうれしいです」(立花調教師)。

 

 

 

 担当は熊谷厩務員。

 

 

 さぁ、東京プリンセス賞は20時10分発走です。みんな無事に、悔いのないように。

 

 


東京プリンセス賞について。パート1

 羽田盃の熱気冷めやらぬ中、今日は南関東牝馬クラシック2冠目の東京プリンセス賞が行われます。

 

 顔ぶれをご紹介していきましょう!

 

 

〇1枠1番 オールパスレル(本田正重騎手、浦和・平山厩舎)

 

 父は大井が生んだ名種牡馬ゴールドヘイロー。ここ数戦はもう少しの成績が続いているだけに、きっかけをつかみたい1戦です。「一息入れて立て直しを図った感じですが、間隔が空いているので息が持ってくれれば。フワフワして走るところがあるので、最後まで集中して走って欲しいです」(平山調教師)。

 

 

 

 担当は田中厩務員。

 

 

〇1枠2番 アティテュード(真島大輔騎手、川崎・林厩舎)

 

 関東オークス2着や戸塚記念優勝など、南関東でも大活躍したハーミアの初仔アティテュード。お母さんは惜しくも東京プリンセス賞には出走はできませんでしたが、その愛娘がこの舞台に登場することができたんです(涙)。しかも最後の1枠で……。こういう運も生かしたいところですね。

 

 お顔をひょっこり出して、こちらを覗いていたハーミアの愛娘。

 

 

 

 「前走の勝ちっぷりはよかったですし、中間調子を上げてきて、ここの舞台に立てるのはとても楽しみです。気分よくいくよりも、ためて脚をつかえれば」(林調教師)。

 

  担当は川端厩務員。

 

 

〇2枠3番 ベニアカリ(楢崎功祐騎手、浦和・酒井厩舎)

 

 今日が21戦目というキャリアが豊富な馬で、ここまでコツコツコツコツと走り続けてきました。隠れ猫(^^)/

 

 「前走は(他馬が)暴れていたことで敏感になってゲートも遅れてしまい、集中力を欠いてしまいました。具合は変わらないので、大井1800mではいかに流れにのって頑張れるかですね」(酒井調教師)。

 

 

 

 担当は木村厩務員。

 

 

〇2枠4番 ビクトリアペガサス(吉原寛人騎手、大井・宗形厩舎)

 

 ユングフラウ賞馬エターナルモールの宗形厩舎が、ここではビクトリアペガサスを送り出します。京浜盃では果敢に牡馬たちへ挑戦。ここまでの経験を生かしてどんな走りを見せるでしょうか。

 

 「状態は変わらずにきていて、ここは目標にしてきました。どこからでも競馬ができる自在な脚をもっていますが、あとは騎手の判断でどんな競馬になるかですね。地元の1800m戦は大崩れはないと思っています」(宗形調教師)。

 

 

 

 担当は菊地厩務員。

 

 

〇3枠5番 ストロングハート(森泰斗騎手、川崎・内田厩舎)

 

 北海道時代にはエーデルワイス賞などを勝ち、NARグランプリ2歳最優秀牝馬を受賞。南関東でも高いレベルで走り続けています。全姉はアップトゥユー。

 

 

 

 詳しいことはこちらで。

 

 担当はナターレなどの小竹厩務員です。

 

 

〇3枠6番 パパドプロス(矢野貴之騎手、大井・藤田厩舎)

 

 羽田盃を制したヤマノファイトと同じエスポワールシチー産駒。今回と同じ条件の特別戦を転厩初戦で快勝したばかりで、勢いにのります。

 

 「前走は途上の段階でも勝ってくれて、この東京プリンセス賞に向けても価値のある1勝だったと思います。前回は追い切りでもたつくようなところもありましたが、今回は自分からハミを取って動きも一変しました。前走は1800mで勝てているので、相手は強くなりますが、いい感じで使うことができます」(藤田調教師)。

 

 

 

 担当はエイシンヒートの岡崎厩務員。

 

 

〇4枠7番 プロミストリープ(御神本訓史騎手、大井・藤田厩舎)

 

 さぁさぁさぁ、桜花賞を圧勝したプロミストリープがここも満を持して参戦してきます。今回もどんな強さを見せるのでしょうか。詳しいことはこちらで。競馬に絶対はあるのか……競馬に絶対はないのか……。

 

 この後は東京ダービーを視野に入れているということです。昨日の羽田盃を優勝したヤマノファイトは同じ1800m戦を1分53秒7(不良)で駆けましたが、その辺りも興味深い。

 

 

 

 担当は外厩ミッドウェイファームの高木マネージャー。

 

 

〇4枠8番 グラヴィオーラ(今野忠成騎手、船橋・佐藤賢厩舎)

 

 北海道時代はエーデルワイス賞やリリーカップで2着になり、南関東では東京2歳優駿牝馬を優勝。打倒プロミストリープ1番手にいるのがこの馬でしょう。小さな体ですが根性たっぷり!

 

 母のカクテルラウンジは大井デビュー組で、盛岡遠征で芝の重賞ウイナーにもなった馬です。そんな母が10年前に走った同じ舞台に、愛娘も立ちます。

 

 ファンの方からプレゼントしてもらったメンコ(^^)/

 

 

 

 詳しいことはこちら

 

 担当は牝馬2冠馬テンセイフジを手掛けた青田厩務員。

 

 

 パート2に続く。

 

 

 

 


まず1冠目!羽田盃、ヤマノファイト優勝!

 今年で63回目を迎えた南関東クラシック1冠目の羽田盃に集結した14頭。

 

 

 

 全頭パドック↓

 

 

 ここを優勝したのは、本橋孝太騎手がエスコートをした1番人気ヤマノファイト(船橋・矢野義幸厩舎)。北海道では2つの重賞ウイナー。南関東移籍後は、体の緩さがあったためにかなり時間をかけて立て直しを図ってきたそうで、その後は、ニューイヤーカップ、京浜盃、この羽田盃と重賞負けなし3連勝。

 

 

 

 

 

 レース結果と動画

 

 レースはまさかの逃げる形になり、これは陣営としても考えていなかったそうです。そんな状況でも戸惑うことなくしっかり結果を出したのは立派ですね。1800m1分53秒7(不良)。

 

 

 

 

 検量前には、調教パートナーの小杉亮騎手も出迎えていました。↓

 

 

 

 

矢野調教師

「1番人気だったのでホッとしました。逃げたのは想定外でしたが、道中は折り合いもついていたし、ペースもそんなに速くなかったので、4コーナーまでいければなぁと。だんだん力をつけてきているし、風格も感じさせるようになりました。これからはダービーに向けてきっちり仕上げていきたいです」

 

本橋騎手

「レース前はさすがに緊張したんですが、パドックで跨ったら何も心配することはないって安心させてくれました。内の馬が行くのかなと思っていたんですが、ヤマノファイトもスタートはよかったので、変に抑えていくよりは行かせたほうがいいなぁと思いました。仕掛けていったので負担になったと思いますが、行きたがったり張ったりすることもなく成長を感じました」

 

 

 担当の上永吉厩務員はルースリンドなどを手掛けた方ですよぉ。

 

 

 羽田盃優勝おめでとうございます。

 

 ヤマノファイト 3歳牡馬

 

 馬主 山口明彦様

 

 生産 山口明彦様(平取)

 

 父 エスポワールシチー、母 ケイアイリード、母父 フォーティナイナー

 

 

 

 詳しい振り返りと全頭コメントは大井競馬重賞コーナーで。

 

 このレースは1着から5着までに東京ダービーへの優先出走権が与えられます。

 

 1着 ヤマノファイト

 

 2着 リコーワルサー

 

 3着 ハセノパイロ

 

 4着 モジアナフレイバー

 

 5着 クロスケ

 

 この5頭が東京ダービーへの優先出走権を獲得しました。

 

 

 

 

 


プロフィール
カレンダー
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< May 2018 >>
記事
カテゴリー
月別
検索する
その他
モバイル
qrcode