今年で10回目を迎えた3歳牝馬重賞ユングフラウ賞(浦和・1400m)。次の大一番・桜花賞のトライアルレースで、1着から3着までに優先出走権が与えられる大切な一戦です。
過去の勝ち馬には、クラーベセクレタやアスカリーブル、カイカヨソウ、ノットオーソリティ、モダンウーマン、ステップオブダンスなどがいて、その世代の牝馬のトップホースたちが名を刻んできました。
今年そんな偉大なる先輩たちに名を連ねたのが、吉原寛人騎手がエスコートをした4番人気エターナルモール(大井・宗形竹見厩舎)。第2回の覇者バックアタックの厩舎の後輩にあたります。好メンバーと、東京2歳優駿牝馬(15着)での鬱憤を晴らすかのような鮮やかな勝ちっぷり。
全頭パドック↓
担当は人見厩務員(内)、調教パートナーは笠松の元騎手の山田順一調教専門厩務員(外)です。
浦和競馬場の重賞は誘導馬さんたち2頭立てです。
レース結果とリプレイはこちら。
エターナルモールは好枠を生かしてダッシュ良くハナを切っていくと、道中も気持ち良さそうなほどに快調に進めていき、最後まで危なげなく、2着に入った東京2歳優駿牝馬の覇者グラヴィオーラに1馬身半差をつける快勝。勝ちタイムは1400m1分28秒8(やや重)。2年前のモダンウーマンに次ぐ2番目に速いタイムで駆けました。
2着にグラヴィオーラ、3着がストロングハート、4着にはゴールドパテックが入り、56キロを背負った東京2歳優駿牝馬上位組が締めました。
吉原騎手
「スタートが決まれば逃げようと思っていたので、うまく逃げられて良かったです。スタートのいい仔なのでそんなに負けないなと思ったので、1コーナーまでは主張しようと。今日もスタートはすごく良かったんですが、ハミに手綱が少しあたっちゃってスピードが落ちたので、もう少しスムーズに出してあげていればというのは反省点です。
自分のペースで行ってくれると、最後まで粘り強く走ってくれるところがあるので、今日はそれをに引き出せればと思っていました。本番の桜花賞に向けてまだ馬も良くなっていきそうですし、また強いエターナルモールを見せたいです」
引き上げてきた時の表情↓
宗形調教師にとっては8年前のユングフラウ賞をバックアタックで制して以来になる重賞タイトル2つ目。
「東京2歳優駿牝馬(15着)は力負けではないと思っていました。1400mは一番合うんじゃないかと感じていたので、ここは何とか勝ちたかったです。
スタートも上手に出たのであとは吉原君任せでしたが、ペース的にも折り合いはついていたので、ちょうどいいなぁと見ていました。マイルも許容範囲内で十分にこなせるし、今日の勝ちっぷりからも今後が楽しみです。
筋肉がしっかりある馬で、距離という部分に不安はありますが、1600mまでなら押し切れるくらいの筋肉とスピードを持っています。前回は控える競馬でしっかり結果を出しているので、脚質的にもこだわらずに競馬ができるのは強みです。
(宗形調教師自身の目標は)コンスタントに重賞を勝てるように。そして、去年は40勝を勝たせて頂いて、大井リーディング3位だったんですが、リーディングトレーナーというのもひとつの目標ですね」
エターナルモールは南関生え抜き馬で、お父さんはエスポワールシチー。次のクラシック牝馬一冠目桜花賞ではどんな走りを見せてくれるでしょうか?!
なお、エターナルモールはカメラにポーズを取るのがとっても上手なお馬さん。微動だにしないので助かります(^-^)
東京2歳優駿牝馬前↓
ユングフラウ賞前↓
ユングフラウ賞優勝おめでとうございます!
エターナルモール 3歳牝馬
馬主 鈴木芳夫様
生産 ビッグレッドファーム様(新冠)
父 エスポワールシチー、母 キミモール、母父 アフリート
大井・宗形竹見厩舎