先日行われた船橋記念(船橋・1000m)は、御神本訓史騎手騎乗の1番人気アピア(大井・藤田輝信厩舎)が優勝しました。
アピアと言えば、3歳時に優駿スプリントで圧倒的なスピードを見せて重賞初制覇を飾りましたね。その時のコンビも御神本騎手。
懐かしい〜☆
まだ大井競馬場の3号スタンドがあった時代↓
あれから3年7か月の月日が流れ……。
アピアは中央に転厩し、再び南関東に戻ってきて立て直しが図られ、御神本騎手も騎手として再デビュー。ともに、久しぶりの重賞制覇を待たれていた中での勝利となりました。
最近のアピアは折り合いが何よりの鍵になっているそうで、御神本騎手自身もここ数戦は勝ったレースもありますが、それでもうまくエスコートしてあげられなかったということを口にしていました。
「人間がうまくコントロールをしてあげて、この馬の良さでもある爆発力あるパワーにつなげたいです。折り合いをつけてちゃんとした競馬をさせてあげるのも、騎手の務めだと思っています」(御神本騎手)と、レース前にあえて自身にプレッシャーをかけているようにも見えました。
今回のレース後は、「ここ数戦よりは、うまくコンタクトは取れたかなぁとは思いますが……」(御神本騎手)と結果を出しつつも、まだ御神本騎手は納得していないのかなぁという印象も受けたんですが、それでも決めたいところでしっかり結果を出すのはさすがですね。
臼井健太郎騎手ヤングジョッキーズの優勝報告会が、船橋記念のパドック中に行われたため、船橋記念のパドック写真や動画はありませんのでご了承ください。
レース結果とリプレイはこちら。
アピアはスタートが少しゆっくりでしたが中団に取りついていき、徐々に上がっていって、最後の直線では逃げていたフラットライナーズを抜き去ると、そのまま力強く後続を突き放してフィニッシュ。勝ちタイムは1000m59秒4(良)。
2着には後方から一番の上がりで突っ込んできた10歳馬サトノタイガーが入り、3着には脚部不安から1年ぶりのレースになったモダンウーマンが入りました。
いつもはメンコを外していましたが、今回はメンコを着用したアピア↓
引き上げてきた時の様子です。2着のサトノタイガーと3着のモダンウーマンの様子も一緒に撮影しています。↓
御神本騎手「他の馬というよりは自分との戦いで、アピアのコンタクトを最優先に乗りました。スタートが決まらなかったんですが、結果的には先行争いに巻き込まれずにいい位置につけて競馬をすることができました。内ラチ沿いを進めることができて、4コーナーでいいところが空きました。直線では思っていた以上に弾けてくれましたね。
ミッドウェイファームのスタッフたち(藤田厩舎の外厩馬)が一生懸命育ててくれている馬です。僕も頑張って乗っていきたいと思います」
藤田調教師「かなりピリッとしている印象だったんですが、逆に1000mだったのでいいかなぁと思いました。テンにうまくさばければいいなぁと思っていたんですが、御神本騎手もうまく乗ってくれて、4コーナーの手応えも抜群で、本当に強かったです。地方競馬の短距離界を背負って立つ馬になって欲しいです」
アピアの久しぶりの肩掛け、御神本騎手の久しぶりの重賞口取り↓
優駿スプリント優勝時は3歳だったアピアも今年7歳になりました。今後も1000mから1200m中心に使っていくようですが、そもそもが3歳時からダートグレードレースでもとても楽しみな馬と言われていただけに、その舞台に挑戦する姿を見せて欲しいですね。
船橋記念優勝おめでとうございました。
アピア 7歳セン馬
馬主 宮崎時子様
生産 村上欽哉様(新冠)
父 ファスリエフ、母 ウインプレセア、母父 アグネスタキオン
大井・藤田輝信厩舎