昨日行われた3歳重賞ニューイヤーカップ(浦和・1600m)。昨年は出走11頭中6頭が重賞ウィナーになっているレース。今年はこのメンバーが、これからどんな存在になっていくのでしょうか?!
全頭パドック↓
お伝えしたように、優勝したのは本橋孝太騎手が手綱を取った3番人気ヤマノファイト(船橋・矢野義幸厩舎)でした。
北海道重賞2勝馬で北海道2歳優駿は5着。そもそもは全日本2歳優駿から始動するプランもあったそうですが、馬体を立て直すためにじっくりケアと調教を重ねてここに向けてきたそうです。
担当はルースリンドなどの上永吉厩務員。
レース結果とリプレイはこちら。
ヤマノファイトはスタートの出はあまり良くありませんでしたが、道中は4番手から徐々に進出。3コーナー付近では中団後方につけていたクロスケが一気に前を交わして先頭に立とうとすると、ヤマノファイトも内からクロスケに馬体を併せていって、競り落とし、そのまま最後の直線では独走。
終始楽な手応えで後続との差を広げていって、2着のクロスケに4馬身差をつける完勝でした。勝ちタイムは1600m1分42秒8(やや重)。2着のクロスケから5馬身離されて、3着がトーセンブル。
「追い切りに跨らせてもらって素質は感じていたので自信を持って臨みました。北海道の阿部龍騎手から癖などは聞いていてズブそうな一面があると聞いていたのですが、そういうところはなくて、逆に掛かるくらいの反応のいい馬でした。
ゲートの中で気合がのりすぎていたのでタイミングが遅れてしまいましたが、内枠だったし、いいポジションを取ることができました。右手前のほうが走りやすそうで、手前を替えたらいい伸びを見せてくれました」(本橋騎手)。
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引き上げてきた時の表情↓
「まだ緩いしこれからの馬だけど、頭が良くて覚えがとてもいいね。初めての左回りも調教では回っていても本番では外に行ったりすることもあるけれど、きちんと走ってくれた」(矢野調教師)。
この後は再び立て直しを図り、京浜盃から始動予定。そして、南関東クラシック戦線に挑んでいくことになります。
ニューイヤーカップ優勝おめでとうございます。
ヤマノファイト 3歳牡馬
馬主 山口明彦様
生産 山口明彦様(平取)
父 エスポワールシチー、母 ケイアイリード、母父 フォーティナイナー
船橋・矢野義幸厩舎
2着にはクロスケ、3着にはトーセンブルが入り、2頭ともいつも安定してしっかり走っているのは立派です。
2着 クロスケ 柏木健宏騎手
「上がっていった時は一瞬勝てるかなと思う手応えでしたが、コーナーで右手前になった時に抜けちゃった感じになりました。外を回らされたしもっとスムーズなら違ったと思いますが、今日は勝った馬が強かったです」
3着 トーセンブル 中野省吾騎手
「この馬の競馬はできたと思います」
断然の1番人気に推されていたハセノパイロはまさかの6着でした。終始反応がないような初めて見たハセノパイロの走り。「不利はそんなに影響はありませんが、目に見えない疲れがあったのか……(浦和コースも)忙しかったです」とコンビを組む本田正重騎手。
今回はあまりにも残念な結果に終わりましたが、クラシック戦線では強いハセノパイロの走りを待っています。