のちのJBCレディスクラシックの覇者ララベルが、最初に勝った重賞が2014年のローレル賞。
その時に、500キロ台のビッグサイズのララベル(今思えば、まだ60キロ近くもちいちゃいですが)とタイム差なしの2着に踏ん張ったのが430キロ台だったゼッタイリョウイキ。
ちいちゃな体で、デビューして2年目の瀧川寿希也騎手を背にして、一生懸命に走りぬきました。
「小さい体で大きな馬と頑張って走ってくれました。僕もあのレースをきっかけにより真剣に向き合うようになって、騎手として成長できたと思っています。あのレースがあるから今日もあるのかなと。(ゼッタイリョウイキのことは)今でも1日も忘れたことはありません」(瀧川騎手)。
ゼッタイリョウイキは、瀧川騎手、関係者の皆さん、ファンの皆さんの心の中で生き続けています。
あのローレル賞から3年……。
デビューして2年目の新人だった瀧川騎手も、今では年間110勝超えで、南関東リーディング5位という頼もしい騎手になりました。
岩手の重賞勝ちを決め、今度は南関東で重賞を勝つことを目指してきた昨今。
ついに、今日、その日を迎えました。
3年前と同じローレル賞で、今日初コンビとなった川崎生え抜きゴールドパテック(川崎・岩本洋厩舎)と勝利を収めました。3番手内目を進めて、3〜4コーナーで外に持ち出しての差し切り。北海道のエーデルワイス賞ワンツーコンビも参戦した今年、堂々たる勝ちっぷりでした。
2着には森泰斗騎手のハタノサンドリヨン、3着は御神本訓史騎手が手綱を取ったエーデルワイス賞の勝ち馬ストロングハート。
「僕が生まれたのがこの川崎競馬場の近くで、川崎競馬場で騎手になることを夢見てきて、その舞台で重賞を勝つことができて本当に幸せです。ファンの皆さんに夢を与えられるような騎手になりたいです」(瀧川騎手)。
ローレル賞の話題は続く……