ついについに、大井の和田譲治騎手が重賞初制覇を飾りました!
昨日行われた東京記念で、12番人気のサブノクロヒョウ(大井・阪本厩舎)を勝利に導きました。
和田騎手は2002年4月に大井競馬場からデビュー。
大井の若手の有望株して大きな期待をかけられてきましたが、2014年7月下旬のレースで、左大腿骨が3か所に分かれる複雑骨折を負い、復帰までにかなりの時間を要しました。2年前の夏、松葉杖だったんですよね……。でも、大井開催中は明るい表情で顔を出していた和田騎手。
膝を曲げることも、足を上げることも、歩くこともできないところからの、リハビリを開始……。
2016年3月14日に、1年8か月ぶりにレース復帰。
翌日、復帰後初勝利!!!
11月の勝島王冠では愛馬ムサシキングオーとのコンビ復活。最後の直線では、狭くなったり他馬からの接触などで、あまりにも大きな不利を受けて3着に敗れましたが、心に残る忘れられない1戦になりました。
「怪我をした瞬間の記憶はないので、今も恐怖は全くありません。人間の体はうまくできていますね。狭くなってバランスを崩しても、僕はこじ開けるつもりでいきましたから。勝ちにいくことしか考えていませんでした」(和田騎手)。
そして……。
デビューして16年目となる今年、2017年9月13日、ついに重賞初制覇!!!
「勝っちゃったぁって思いました(笑)。今はだいぶ落ち着きましたが、ゴールした瞬間は鳥肌が立ちましたね。2、3着が多くて皆さんにはご迷惑をおかけしてすいませんでした。いつかは(重賞を)勝ちたいとずっと思ってきたので、決めることができてよかったです。
(今回は重賞前もマスコミから騒がれませんでしたね。苦笑?)平常心で臨めたのは、いつもと変わりませんでしたよ」(和田騎手)。
昨年は3月中旬からの騎乗でしたが、それでも76勝を挙げてベスト10入りを果たしたのは本当にすごいと思います。今年はすでに昨年の勝ち星を上回っていて87勝(9月14日昼現在)、リーディング7位です。
「これからもひと鞍ひと鞍大切に乗り続けたいです」(和田騎手)。
南関東のこれからを背負って立つ和田騎手にとっては、まだまだ通過点。
とは言っても、大きな困難を乗り越えての、記念すべき重賞初制覇。
和田騎手、関わってきた全ての皆様、本当におめでとうございました!