先日の大井記念は、岩手競馬のリーディング・山本聡哉騎手が騎乗したウマノジョー(大井・渡邉厩舎)が優勝しました。山本騎手は、船橋の山本聡紀騎手のお兄ちゃんとしても知られていますね。
検量前に帰ってきた山本騎手は、「いや〜、夢が叶った」と言っていました。
動画の10秒くらいところです。
これはどんな思いを表した言葉だったのか、山本騎手に聞いてみました。
「船橋で修業した時から、いつか南関東の舞台で大きいレースを勝ちたいなと漠然と思っていたんです。全然結果が出せませんでしたが……まずコツコツやるしかないと思いました。
そのためには、まず地元で1位になること、行くからには結果が出るように準備すること、何より腕を上げること。1位になるにはどうやるべきか、上手になるには何をしたらいいかを考えました。馬に乗るだけではなく、朝の挨拶からしっかりするように、自分を変えることなどからいろいろやってきました。
新人の時から思っていた遠かった目標が叶ったので、夢が叶ったと言う言葉が思わず出てしまったんでしょうね」(山本騎手)。
山本騎手は2011年に技術研鑽騎手として船橋の佐藤賢二厩舎所属として修業していた時期がありました。当時の写真を岩手の先輩・村上忍騎手とパチリ。「これからの騎手人生においても、有意義に思える時間にしたいです」と言っていた山本騎手↓

この頃の山本騎手はデビューして約6年で、2010年と2011年は岩手リーディング8位。そもそもが高知の新人王を優勝するなど、岩手のマスコミさんからも、「センスがあってうまい。これからもっと伸びる騎手」と言われていた若手のホープでした。
期間限定騎乗を終えた後、
2012年には一気に岩手リーディング2位となり、昨年2016年についに念願の岩手リーディングに。今年も岩手リーディングを突き進んでいます。
南関東に技術研鑽騎手としてやって来てから6年後に、ついにその時の思いが実現したのですね。

山本騎手が手を広げてゴールしたシーンも、とても印象的でした。
「ゴールをする時も夢の中を走っている感覚で、この雰囲気や空気を感じていたら、思わずガッツポーズの拳がパーになってしまいました(笑)。ウマノジョーは岩手デビューで2歳から乗っていた馬ですし、お世話になった人の顔が一瞬でたくさん出てきて、本当にいろんな想いがこみ上げてきました」(山本騎手)。

山本騎手の6年越しの夢が叶った瞬間……。
岩手競馬の関係者やファンへの山本騎手からの最高のプレゼントにもなったでしょうね。
あ、南関東にいる岩手関係者もとても喜んでいました!
山本騎手とウマノジョーコンビ、これからも楽しみです。山本騎手は来年1月15日からは期間限定騎乗で再び南関東にやって来ますよ!(船橋・山下貴之厩舎所属予定)