南関東無敗の3冠馬ミックファイア(大井・渡邉厩舎)が、4歳になり初戦を迎えます。昨年は羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービーを優勝。さらにはダービーグランプリも制しました。NARグランプリ3歳最優秀牡馬受賞馬が、JRAに初チャレンジします!
渡邉調教師
「前走は不完全燃焼でしたが、レース後も馬はすごく元気。その後はかなり攻めた調教を積んできて、悔いのないように仕上げてきました。最終追い切り後も問題はなく、あとはアクシデントなく送り出すだけです。
今回は砂をかぶることも想定をしてやってきましたが、位置取りなどは出た感じで騎手に任せます。当日輸送だし、盛岡(ダービーグランプリ)のときのように大きく馬体重を減らすことはないと思います。
無敗でなくなったことで逆に振り切れたので、いろんなことにチャレンジしていこうということになりました。(東京1600mは)今の重い馬場の大井2000mは長いですが、馬体や跳びを見ても芝はいいんじゃないかなと。芝スタートからのダッシュ力と軽いダートの走りを見てみたいです。チャレンジャーとして楽しみたいと思います」
*今回はデビューから2戦目までコンビを組んできた矢野貴之騎手に手綱が戻ります。渡邉調教師はお父様が高崎競馬場の調教師さんで、子供の頃は境町トレセンで遊んでいた高崎っ子。一方、矢野騎手もデビューは高崎競馬場。高崎コンビでともにG1の舞台に初挑戦です。
高橋厩務員
「今思えば、前回はおとなしくて大人になったのかなと思っていましたが、今はまた前のようにめちゃめちゃうるさいです(笑)。ハードなトレーニングをこなしてこれたのもさすだなぁと思います。岩手遠征の時は前日輸送だったぶん、カイバを食べませんでしたが、今回は当日輸送ですし、対策は練っていきます」
矢野騎手
「久しぶりに跨った感じでは、たくましくなったなぁという印象を受けました。実戦型なところはいい意味で変わっていないと思います。最初、僕が乗せて頂いていた頃は、長い距離よりもマイルがいい印象でした。
(JRAのG1騎乗は初めてですね)子供の頃からJRAを見て育っているので、うれしいですけど、レース自体は変わらないと思っています。落ち着いて、うまく競馬ができば。
高崎時代は、和雄先生のお父さんの厩舎の馬にも乗せて頂いたこともあるんですよ。チーム群馬で、島根に負けないようにしないと(笑)。北関東の意地を見せたいですね」
*岩手のメイセイオペラが1999年にフェブラリーSを勝ってから25年。その時の矢野騎手は?!
「中学生でした。JRAの競馬はずっと好きで、騎手になりたいなと思っていた頃でした。地方もある程度わかってきた中で、『メイセイオペラが勝つんだよ』と友達に言っていた記憶があります。それを実際に勝ってすごいことだなぁと思いましたが、今こうやって地方競馬にいると、とんでもなくすごいことだったんだなぁと感じています」
高橋厩務員からピカピカの体をさらにピカピカにしてもらっているミックファイアをパチリ。
無事にがんばって!